フェアウェイとは?語源や種類・ルールなどを解説!

ゴルフには、あまり聞き慣れないゴルフ用語があるため、初心者の方のなかには意味の分からないものもあるのではないでしょうか。例えば、プレイ中に「フェアウェイを狙って」と言われたにも関わらず、結局何のことか分からなかったという経験をされた方もいるかもしれません。

本記事では、フェアウェイをテーマに解説しています。また、語源や芝の種類なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

フェアウェイとは

フェアウェイとは、ゴルフコースのティーグラウンドからグリーンまでにある、芝生を短く刈りそろえて整備された部分のこと。このフェアウェイ部分は、芝が短くきちんと刈りそろえられているため、とてもボールが打ちやすくなっています。

また、打ったボールをフェアウェイに落とすことができると、ボールが弾みやすく、さらによく転がるので飛距離が出ます。そのため、ゴルフでは、フェアウェイをキープしながらプレイすることが基本で、フェアウェイをキープできないゴルファーは未熟とされることも珍しくありません。

また、ゴルフコースの設計においてもフェアウェイは最も重要な要素だといわれており、難しいコースを設計する際に、幅や面積の割合を狭くすることあります。

フェアウェイの語源

フェアウェイは「fairway」と書きます。現在では、フェアウェイはゴルフ用語となっていますが、もともとは、船乗りが使っている航海用語が由来です。

航海用語で、船が通る川の水路で安全に進むことができる航路のことをフェアウェイと呼んでおり、それが20世紀初頭ごろからゴルフ用語として用いられるようになったといわれています。

フェアウェイの他にも、ゴルフコースには多種多様の芝が使われていて、コースによっても使われている芝の種類が異なります。グリーンやフェアウェイ、ラフなど、芝の種類については、次章で詳しくみていきましょう。

芝の種類

日本のゴルフコースで使われている芝は、下記の3つ。

  • 暖地型(夏型)か日本芝
  • 暖地型西洋芝(洋芝)
  • 寒地型(冬型)西洋芝

暖地型日本芝は日本在来の芝で、さらに、下表のように分類されます。

暖地型日本芝の種類特徴
野芝耐寒性が強く管理に手間がかからない
高麗芝最もポピュラーな日本芝
姫高麗芝芝目が強いため球の転がりに影響を与えやすい

また、暖地型西洋芝は、高温多湿地域の欧米や沖縄育ちの芝です。

暖地型西洋芝の種類特徴
バミューダグラス姫高麗芝と同じく芝目がきつい芝
ティフトングラスバミューダグラスを改良した芝

そして、寒地型西洋芝は、欧米育ちの寒さに強い芝です。

寒地型西洋芝の種類特徴
ベントグラス葉が柔らかく、芝目ができにくい芝
ブルーグラス北海道のゴルフコースのフェアウェイでよく使われている芝
ライグラス北海道のゴルフコースのラフに使われていることが多い芝
フェスキュー(フェスク)寒地型と暖地型の両方の性質を持っている芝

他にも、グリーンやフェアウェイなどで使われている芝もありますので、詳しく紹介します。

  • グリーンで使われている芝:区域内のどこかにカップ(ホール)が設けられているエリアがグリーン。フェアウェイよりも芝がきめ細かに整えられていて、芝高は3.5~5ミリです。
  • カラーで使われている芝:グリーンの周りを囲む、幅がおおよそ30~50センチのエリアがカラーです。芝がグリーンよりは長く、フェアウェイより短く刈りそろえられています。
  • フェアウェイに使われている芝:野芝や高麗芝といった日本芝に加え、バミューダグラスやブルーグラス、フェスキューなどの芝が使われていることが多いです。フェアウェイの芝の刈高はティと同じく8~12ミリが一般的です。
  • ラフに使われている芝:ゴルフコース上にある地面が多少荒れていたり、芝の長さがまちまちになっていたり、芝以外の種々の植物が混在しているエリアのことです。ラフの芝高は30~50ミリが一般的ですが、背丈が刈りそろえられていないことも多いです。

フェアウェイのルール

写真提供 = Martin Magnemyr / Unsplash.com

ゴルフにはたくさんのルール(マナー)があります。ここでは、そんなルールについて、詳しく解説しています。

ディボット跡は必ず修繕する

フェアウェイでボールを打つと故意でなくともファアウェイの芝ごと打ってしまい、フェアウェイにディボット跡を作ってしまうことがあります。

もし、フェアウェイにディボット跡を作ったら、必ず刈り取ってしまった芝生片であるディボットで跡を埋めましょう。また、ディボットが見つからない場合は、足で軽く踏み、周りの芝と同じくらいの高さになるように、平らにしておくのがルールです。

前の組のプレイ範囲内にボールは打たない

前の組のプレイ速度によっては追いついてしまうことがありますが、前の組がプレイしている範囲内にボールを打つ『打ち込み』はルール違反です。

打ち込みをしないように、前の組と適度な間隔を空けてプレイするのが基本ですし、ボールを打つ際には自分のボールが届く範囲に前の組のプレイヤーがいないことの確認が必要です。

また、当然ですが一緒にまわっているプレイヤーが自分のボールが届く範囲にいないかも確認しましょう。もし、ボールが打った直後に、ボールの届く範囲にプレイヤーがいることがわかったら、すぐに「ファー」と大声で危険を知らせるのがルールです。

プレイはスピーディーに

初心者だとどうしてもプレイに時間がかかってしまいますが、ゴルフのプレイはできるだけスピーディーに行うようにしましょう。

ボールを打つ前は何度か素振りをして、ショットのイメージをつかみたい方もいるでしょうが、素振りが多いとプレイが遅延するため、1打ごとに何度も素振りをするのはおすすめしません。

フェアウェイウッドについて

フェアウェイウッドとは文字通り、主にフェアウェイ上にあるボールを直接打つことを目的としたゴルフクラブのこと。フェアウェイウッドには、下記の種類があります。

  • ブラッシー(2番)
  • スプーン(3番)
  • バッフィー(4番)
  • クリーク(5番)
  • ショートウッド(6・7・9・11番)

プラッシーやバッフィーはあまり使う人がいないといわれており、スプーンは初心者にはやや難易度は高めだと言われています。また、フェアウェイから直接打っても、比較的打ちやすくミスが出にくいのはクリークです。

選び方

選ぶ際は、ボールを無理なく上げられるモノを選ぶのがポイント。また、ミスショットの多い初心者は、ヘッドが大きい方がブレにくく、打ちやすいです。

打ち方

フェアウェイウッドの打ち方のコツとして、どうしても地面からボールを上げようという意識が強くなりやすいため、ボールを上げるように打ってしまいがち。上下の動きがあるスイング軌道ではなく、ソールを滑らせるようにして、クラブの最下点でボールを払い打つようなイメージで打ちましょう。

まとめ

今回は、フェアウェイについて解説しました。ゴルフで上達したいのなら、フェアウェイウッドで上手く打てるようになり、確実にフェアウェイキープできるようになることが第1歩です。

また、フェアウェイでのプレイで特に注意すべきルール(マナー)についての理解も深め、ゴルフをより一層楽しめるようになりましょう。

本記事が、ゴルフのフェアウェイについて、詳しく知りたい方の参考になれば幸いです。

(TOP写真提供 = Courtney Cook / Unsplash.com)


《参考記事一覧》

フェアウェイ(じゃらんゴルフ)

フェアウェイってなに?マナーとルールを知って気持ちよくプレーしよう(ゴルフ学校)

全国、北海道、沖縄県の芝/芝の刈高(ゴルフ場グリーンHole)

フェアウェイウッドの種類とは?それぞれを詳しくご紹介!(OCLUNK)