日本と世界のゴルフ競技人口数|日本のゴルフ界が抱える問題とは

日本のみならず世界的に人気のあるゴルフ。

しかし今、日本のゴルフ界は競技人口の減少問題を抱えています。

この記事では、世界と日本のゴルフ競技人口を紹介するとともに、日本のゴルフ界が直面している課題を解説。

さらに、今行われている取り組みについても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。

世界のゴルフ競技人口とは

世界のゴルフ競技人口は6,300万人から6,500万人と推測されていますが、これは、全スポーツ中で5番目に多い数字です。

ちなみに、スポーツ別の競技人口数1位はバスケットボールで4億5,000万人、2位はサッカーで2億5,000万人、3位はクリケットの1億5,000万人となっています。

ゴルフの競技人口数を国別にみると、45%がアメリカ、13%が日本、10%がカナダ、そして、6%が発祥国であるイギリスとなっています。

つまり、上位4カ国で全ゴルフ人口の約75%を占めている状態です。

数値から見ると、発祥国のイギリスの競技人口が少なく感じられますが、イギリスの競技人口のうち4割以上は月に1回以上、12.5%以上が週1回以上プレーするなど、イギリスはゴルフに対する熱量が高い国といえます。

減少傾向にある日本のゴルフ競技人口

世界のゴルフ人口の13%を占める日本ですが、年々、その競技人口は減少しています。

具体的にいうと、2001年には1,300万人であった競技人口数は、2006年には1,000万人を割り、2016年には500万人台に落ち込みました。

その後、2018年には670万人と盛り返しましたが、約20年間で半分に減っているのです。

ゴルフの競技人口がここまで減少したのには、様々な要因があります。

2015年問題

ゴルフ界を騒がせたものとして、2015年問題があります。

2015年問題とは、2015年に団塊の世代の最後に生まれた方が65歳という年齢になり、その多くが会社を退職して年金生活に入ることから、いろいろな分野に影響が出るとされたもの。

団塊世代が競技人口の多くを占めるゴルフも例外ではなく、2015年問題によって競技人口が確実に減ると予測されていたのです。

しかし、実際には団塊世代のゴルファーの多くが引退することなく、そのままプレーを続けたため、大きく競技人口が減少することはありませんでした。

Twitterで共感を集めた「ゴルフをやらない理由」

ゴルフの競技人口の多くを占めるのは60代以上の年代で、若年層はゴルフへの興味関心が薄れているといわれています。

リクルートが行った調査によるとゴルフ未経験率は、全体で約70%。

年齢別では50代で約60%、40代は約65%であるのに対し、30代は76%、20代後半になると80%と、年齢が低くなるほど高くなる傾向になります。

2018年には、「ゴルフ人口が減った理由」を書き込んだツイートが話題になりましたが、その書き込みには、

  • 若者が忙しいためゴルフ練習できない
  • ゴルフ用品が高い
  • 会社の上司にできる人がいない
  • 車を買えないためゴルフ場まで行けない
  • 長年の不況による影響

といったことがゴルフ人口減少の理由として記載されていました。

このツイートは2020年7月現在、1万件を超えるリツイートと「いいね」がついており、ゴルフをしない層の意見を反映しているといえるでしょう。

低い持続率

ゴルフ界には競技人口の減少だけでなく、持続率が低いという問題もあります。

先ほどの調査によると、1年以内にラウンドを経験した人は全体の約9%。

ゴルフ経験者が全体の30%だったことを考えると、経験者のうち30%しかラウンドを経験しておらず、残りの70%はプレーしていないことになります。

つまり、経験はあっても継続しにくいスポーツになってしまっているといえるでしょう。

新型コロナウイルスの影響

そして、2020年になって大問題となっている新型コロナウイルスも、ゴルフの競技人口に影響を与えています。

4月16日に発令された全国緊急事態宣言の影響により、全国で100以上のゴルフ場が一時営業休止になりました。

その後、約1ヶ月で宣言は解除され、多くのゴルフ場で営業を再開していますが、各地で開催予定だった大会が数多く中止となるなど、大きな影響を及ぼしています。

競技人口増加のため、ルールの大幅改訂

写真提供 = Daxiao Productions / Shutterstock.com

ここまで解説してきたように、ゴルフ界を取り巻く環境は厳しいもの。

そんな中で「ゴルフをもっと多くの人にプレーしてもらいたい」という思いから、全英と全米のゴルフ協会がルールを大幅に改訂しました。

改訂されたルールにはさまざまなものがありますが、ゴルフをプレーしやすくするための改定として

  • 偶発的な2度打ちが無罰に
  • 地面に食い込んだ場合は罰無しで救済
  • バンカー内の石や砂を無罰でどかせる
  • OBエリア以外であれば、クラブ一本分の長さ内でカップに近づかない場所から1打罰で打てる
  • 打つ順番は基本的にはカップに遠い人からだが、安全さえ確保できれば優先的に打てる
  • 2打罰でバンカー外に出られる

などがあります。

今回のルール改訂で、初心者でもプレーしやすくなることが期待されていますが、ルールの改訂によってかえって難しくなった部分があったり、ルールの改訂の周知など、課題もあります。

まとめ

ゴルフ発祥の地とされるイギリスをはじめ、世界各国で親しまれているゴルフですが、価値観の多様化や経済的事情、新型コロナウイルスの影響など、さまざまな理由によってその競技人口の減少が進んでいます。

ルールの改訂によって初心者でもプレーしやすい環境作りが進み、東京オリンピックの正式種目の1つとして注目が集まる中、競技人口減少に歯止めがかかることが期待されます。

(TOP 写真提供 = Tinny Photo / Shutterstock.com)


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なんか、ゴルフ人口が減った理由が、もう笑えない。 「若者が自動車を買えないからゴルフ場まで行けない」 「若者が忙しくてゴルフ練習する暇がない」 「ゴルフ器具が高い」 「会社の上司にできる人が居なくなった」 まあ、20年も不況が続けば、そうなるかあ。(鐘の音@C98落選 / Twitter )

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