知っているようで実は知らないサッカーの歴史|起源と歴史を徹底解説!

サッカーは、全世界であらゆる世代の人に親しまれているスポーツです。

そんなサッカーの起源には諸説あり、その由来は未だ謎に包まれたまま。

本記事では、知っているようで実は知らないサッカーの歴史について紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

サッカーの起源は諸説あり。有力な説4選

サッカーの歴史は古く、起源は諸説あるとされています。

そのなかでも有力とされる説が、下記の4つ。

  • 中世イングランド発祥説
  • 中国発祥説
  • イタリア発祥説
  • お祭りだった説

それぞれの説について、紹介します。

中世イングランド発祥説

1番有名な説がこの「イングランド発祥説」です。実はこの説、半分正解で半分不正解。

8世紀頃のイングランドでは、戦争で敗れた敵軍の将軍の首を切り落とし、勝利を祝っていました。それが大衆の間に広まり、首の代わりにボールを使った「遊び」と「祭り」が誕生。その遊びがサッカーの起源となったといわれています。

この遊びは、後にある理由から禁止されます(お祭りだった説の方で説明)が、17世紀の初めに再び合法となり、19世紀にはスポーツとしてルール化がスタート。その際に、手を使わないルールを支持する人々と、ボールを持てるルールを支持する人々とで意見が分れました。これがサッカーとラグビーの発祥といわれています。

イングランドでルール化された近代サッカーは産業革命によってイギリスの船乗りや商人たちが世界中に広め、世界のさまざまな国でプレイされるようになりました。

サッカーの原型のような遊びは他の国でも誕生していますが、ルールを定め、現在のような世界に認知される競技としたのは、イングランドといえるでしょう。

中国発祥説

サッカーの起源が中国、と聞くと、意外に思う方も少なくないでしょう。でも、実はこの説はFIFAの公式ホームページでサッカーの起源として紹介されている説であり、現在1番有力とされている説です。

中国では、起元前300年以上前から蹴鞠という遊びがありました。そのルールは、12人1チームでゴールにあたる「球門」にボールを入れた回数を競うというもの。

この蹴鞠(スーキー)という球技は、王や僧侶、将軍といった人物が兵士たちの運動能力を養うために考えられたものですが、これが娯楽(賭け事)となって、一般の人たちの間でも盛んに行われるようになったとされています。

ちなみに、平安時代の日本の貴族の遊びであった蹴鞠も、蹴鞠(スーキー)由来といわれています。

イタリア発祥説

サッカーの起源説の1つ、イタリア発祥説は、「カルチョ」という遊びがサッカーとなったというもの。

カルチョはイタリア語で「蹴る」を意味する言葉ですが、決められたスペースと人数でボールを蹴って競い合うスポーツのこと。紀元前8世紀以前から楽しまれています。

カルチョは貴族が楽しむ遊びであったため、貴族ではない一般の人々は観ることしかできませんでした。

そのためカルチョは、競技を行う場所と選手の数、観客と選手とを明確に区別した初めてのものだともいわれています。

お祭りだった説

サッカーの起源として有力な4つのうちの1つとされているのが、中世イングランドで首の代わりにボールを使った「祭り」、フットボール祭(シュローブタイド・フットボール)を起源とするもの。

フットボール祭は、現在もイングランド・ダービーシャー州中部にある街アッシュボーンで、年に1度開催されているキリスト教のお祭りです。

8世紀頃のイングランドで、戦争で敗れた敵軍の将軍の首を切り落として勝利を祝う行為が大衆の間に広まり、首の代わりにボールを使った「遊び」と「祭り」が誕生したと上記の「イングランド発祥説」で解説しましたが、遊びが禁止となった理由は「危険だった」ため。

「人を殺さない」「教会、墓地に入らない」以外は特にルールも決められていなかったため、乱闘や怪我は当たり前だったのです。

死人が出る事件が発生したため、1314年には国王エドワードⅡ世が禁止令を発令。その後も、国王や市長などの為政者の名前で禁止令が幾度となく出されています。

遊びの方は近代サッカーとなっていきましたが、フットボール祭のルールは当時のまま。

街全体をフィールドとして、その真ん中を流れるヘンモア川を境に、誕生場所によって北部出身者の「アッパーズ」、南部出身者の「ダウナーズ」にチーム分けがなされ、両街の川岸にある製粉用水車の挽臼だった石をゴールとしてプレイヤーがそれぞれのゴール石に3回タッチすると得点となります。

「殺さない」「ボールを隠さない」「教会の敷地には入らない」などがルールとして定められています。

サッカーの発展の歴史

サッカーが全世界に広がったきっかけは、19世紀にイギリスで始まった産業革命です。

イングランドでルールが制定されたサッカーは、スコットランドやウェールズ、アイルランドなど近隣国と大会を繰り返し、これらの大会運営をスムーズにするためにサッカー協会が設立されました。

そして、「産業革命」をきっかけに、イギリスから多くの人が船に乗って全世界に渡り、サッカー協会を中心に大会を繰り返していたイギリスの人々はサッカーを全世界に広めていきます。

世界各地でサッカーはすぐに浸透。ボールさえあれば成り立つところが、全世界の人に浸透していった理由といえるでしょう。

1904年には、現在よく知られる「FIFA」国際サッカー連盟が誕生します。FIFAができた4年後の1908年にはオリンピックの正式競技に、そして1930年にはウルグアイで第1回目のワールドカップが開催されるなど、全世界で親しまれるスポーツとなりました。

日本に伝わったのは1873年

日本にサッカーが伝わったのは1873年。イギリス海軍のダグラス少佐が、日本海軍に訓練の合間の息抜きとして伝えました。

各地でサッカークラブが作られ、1878年には現在の筑波大学の前身である東京師範学校の教科に。東京師範学校は元々教員養成機関として作られたこともあり、サッカーを学んだ学生が、教員として日本各地にサッカーを伝えたことにより、爆発的に広まりました。

1918年には日本フットボール大会が開催されましたが、これは現在の高校サッカー選手権の前身であり、この大会によって日本のサッカーレベルは底上げされていきます。

次第に日本のサッカーはオリンピックでも好成績を出せるようになり、1968年のメキシコオリンピックでは日本は銅メダルを獲得しました。

1993年には日本初のプロリーグであるJリーグが設立され、ワールドカップでも活躍するように。2002年の日韓ワールドカップは初のアジア開催、初の2ヶ国共同開催でした。

フットボールとサッカーの違い(世界と日本の呼び名の違い)

日本では「サッカー」と呼ばれているこの競技ですが、実は世界のFIFA加盟国の約9割の国では、サッカーでなく、「フットボール」と呼ばれています。なぜ、このような呼び名の違いが起きたのでしょうか?

これには、サッカー導入時の事情に関係があるようです。

サッカーがスポーツ種目として成立したのは19世紀で、イングランド地方のパブリックスクールで行われ始めました。しかし、学校ごとにルールが異なり試合ができなかったため、ルールを統一する必要がありました。そこで、1863年に協会が作られ、統一ルールを定めたことから「Association(協会式)Football」と呼ばれるようになりました。

サッカーの名前の由来は、Associationのスペルの中の、SOCにKERをつけて変化(SOCCER)したもの、と言われています。

日本の大学の体育会は、導入された際の名残で体育会の名前が付けられています。東大や早稲田大はアソシエーション式から取って「ア式蹴球部」、慶応大は「ソッカー部」です。その他の大学ではサッカー部、もしくは漢字名称の「蹴球部」を名乗ることが多かったようです。

 また、日本では同時期に伝わった、サッカーから派生したと言われる「Rugby  Football」はラグビーと呼ばれ、区別されています。

 ちなみに、フットボールと呼んでいる国は英国のほか、フランス、ドイツ、スペイン、欧州や、ブラジル、アルゼンチンなどの南米の国が多く、フットボールとラグビーで区別しているようです。

一方、サッカーと呼んでいる国は、日本のほか、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど。アメリカンフットボールやオージーフットボールなどとの区別が必要だったことに由来しています。また、欧州であるにも関わらず、サッカーと呼ぶことが多いアイルランドも、地元で人気のゲーリックフットボールと区別するためです。

さらに、イタリアではカルチョ、インドネシアではセパク・ボラなど、全く違う呼び方をしているところもあります。

まとめ

戦争で敗れた敵軍の将軍の首を切り落として勝利を祝う行為が大衆の間に広まり、首の代わりにボールを使った「遊び」がサッカーとなったとするなど、その起源には少し残酷なところもありますが、現在、世界各国で多くの人に親しまれているサッカー。

そのルーツを知ることで、「観る」時、「する」時に違う楽しみ方ができそうです。

(TOP写真提供 = Chekyravaa / Shutterstock.com)


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