フレスコボール✕ビオレUVアスリズム。独自のパートナーシップが浸透させる、withコロナ時代の新しい笑顔の輪

ブラジルのリオデジャネイロで誕生し、老若男女を問わず手軽に楽しめるスポーツとして、世界各国で急速に普及しつつあるフレスコボール。全国大会となる「ビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープン2020」も9月19日〜20日に開催が決定するなど、コロナ禍でも勢いは止まらない。日本フレスコボール協会の窪島会長と、花王株式会社ビオレ事業部 小原氏に、両者が取り組むパートナーシップを聞いた。(聞き手は田邊雅之)

前回:ブラジル発のビーチスポーツ「フレスコボール」、窪島会長が語る魅力と日本における普及

「三密回避」のスポーツとして注目を集めるフレスコボール

日本フレスコボール協会(JFBA)会長 窪島剣璽氏

――新型コロナウイルスの影響により、スポーツ界では活動の縮小や見直しを余儀なくされています。そのような中、フレスコボールは「三密」を回避できる、withコロナ時代のスポーツとしてメディアに紹介され、大きな注目を集めました。まずこの点については、いかがでしょうか?

窪島:反響はすごかったですね。今年の春にテレビ各社で取り上げていただいたのですが、その後の2週間で、昨年1年間分の出荷本数を上回るぐらいラケットをご注文いただきましたから。地域では北海道から沖縄、八丈島に至るまで、年齢層ではネットでECとかで買い物ができないような世代の方からも、お電話でご注文をいただくようなケースもかなりありました。

さらには複数の自治体から、従来のスポーツイベントの代わりに、フレスコボールのイベントを開催したいというご要望をいただいたり、ゲートボール場をフレスコボールに改装したいので、アドバイスをしてほしいというリクエストを、スポーツクラブの方から受けたりするような機会も増えてきているんです。

新型コロナウイルスは一刻も早く収束してほしいと願っていますが、幸いなことにフレスコボールに関しては、厳しい状況の中でも新たな可能性が生まれてきていますので、ピンチをチャンスに変えながら、少しずつ活動の輪を広げていければと思っています。

――フレスコボールが脚光を浴びるにつれて、知名度が高まってきたのがメインスポンサーである「ビオレUVアスリズム」という日焼け止め製品です。「ビオレUVアスリズム」は今年9月に行われる、ジャパンオープンという大会の冠スポンサーにもなっているわけですが、フレスコボールとのスポンサーシップは、どのようにして実現したのでしょうか?

小原:きっかけとなったのは、日焼け止めの新ブランドの発売でした。皆さんもご存知のように、紫外線によるダメージを受けると、肌は短期的に赤くなったり黒くなったりします。しかし長期的には、肌の老化をもたらす約8割の原因になっているだけでなく、皮膚がんを発症させるとも言われています。

私たちは日本に住む人たちはもとより、世界中の人たちを紫外線から守りたいという思いでビオレUVという日焼け止めのラインナップを発売してきましたが、昨年2月にはビオレシリーズの大型新商品、ビオレUVアスリズムを発売させていただきました。ビオレUVアスリズムは、タフさや力強さをキーワードに開発された新ブランドで、最高クラスの紫外線保護機能を実現しながら、高温多湿な環境下でも落ちにくい耐久性や、毎日塗れる使用感の良さ、そして肌への優しさにもこだわり抜いたアイテムです。

これらの特徴を持つ新商品を、いかに皆さんに手に取ってもらえるようにするかというテーマを考えていた時に、思い浮かんだのが、やはり過酷な環境下で挑戦をされている方たち、とりわけスポーツをされている方たちでした。そこで様々なスポーツを検討していく中で、ちょうどフレスコボールさんから、スポンサーシップのお話をいただいたんです。

――日焼け止めとビーチスポーツであるフレスコボールには、たしかに相性がいいですね。

窪島:ええ。フレスコボールは、老若男女を問わずに気軽に親しめる「ハードルの低い」スポーツですので、屋外であまり運動された経験がない方たちが、新たに始められるケースも非常に多いんです。当然、そういう方たちは、日焼け止めを使うことにあまり慣れていないので、安心して使える製品を選んでいかなければならない。一方、すでにフレスコボールに親しまれている方たちにとって、信頼できる日焼け止めは必須アイテムになっています。

日焼け止めはフレスコボールとは切っても切れない関係にありますし、ましてや花王さんやその代表的な肌ケアブランド「ビオレ」は誰もが知っていますので、我々としても是非、この新たなスポーツを支えていただきたいということで、協力をお願いさせていただいたんです。

ビオレUVとフレスコボールに共通する要素とは?

花王株式会社 コンシューマープロダクツ事業部門 ビオレ事業部 シーズングループ(UV) 小原氏

――マッチングの良さに関連してですが、花王さんはそれこそ老若男女を問わずに、気軽に安心して使えるブランドとして、国内外で高い評価を得てきました。広い層への親和性の高さという点でも、フレスコボールとは相通じるものが多い印象を受けます。

小原:おっしゃる通りです。私たちは品質の高さを維持しながら、できるかぎり価格を抑えることにも常にこだわってきました。これは、より良いものを、より多くの方々にお届けしたいという、花王のものづくりの精神を反映したものです。競技に親しみやすい、あるいは製品を手にとりやすいといった「垣根の低さ」の点で、フレスコボールさんとは根幹の部分が共通していると思いますね。

――小原さんはビオレUVアスリズムのPRに向けたリサーチを通して、フレスコボールと出会われました。初めてご覧になった際の感想はいかがでした?

小原:すごく新しいスポーツだなというのが、最初に見た時の率直な感想ですね。その後、妻とも何度かやってみたのですが、とても楽しく体を動かすことができましたし、妻とたくさん会話をしながらプレーしたのを覚えています。

他のスポーツでは、そこまで相手と話をしたりすることはないんですが、フレスコボールの場合はコミュニケーションを取らないと、上手くラリーがつながらないんです(笑)。スポーツでありながら遊び的な要素もすごく多い、しかも自然に会話が多く生まれていくというのは、フレスコボールの大きな特徴だなと、改めて実感できました。

窪島:そう言っていただけると、本当にうれしいですね。私は今年に入ってから「コミュニケーションデザインスポーツ」というキャッチコピーをつけたんですが、フレスコボールは高価な道具も必要ありませんし、先程も述べたように誰でも気軽に、そして簡単に始めることができる。しかも会話をしながらラリーを続けていくので、ご家族や友人、あるいは同じコミュニティの仲間同士でコミュニケーションを育んでいくのに最適なスポーツなんです。

――フレスコボールの場合は、ソーシャルディスタンスを維持しながら、コミュニケーションを確保することもできる。これも大きな特徴ですね。

窪島:ええ。新型コロナウイルスを乗り越えていくためには、単に三密を回避するだけでなく、その上でしっかりコミュニケーションを取って、人との絆を維持していくことがとても重要になってくる。また、ともすれば誰もが運動不足になりがちですから、フレスコボールは様々な意味で、時宜にかなったスポーツだと言えると思います。

双方向性とパーソナルな絆。SNSが活性化させるパートナーシップ

――話をスポンサーシップに戻します。ここまでは、どのような形でコラボレーションを展開されてきたのでしょうか?

窪島:私たちは年間を通して、多くの方々にフレスコボールに接していただけるような体験会や大会などを開催しています。こういうイベントは2・3月頃から始まりますが、会場に来られた方が花王さんの製品、特にビオレUVアスリズムを実際に手に取り、肌に塗った感触まで確かめてもらえるような機会を設けつつ、ご家庭でも試していただけるようにサンプルをお渡ししています。

たしかに2月・3月はまだ肌寒かったり、曇ったりしている日も多いのですが、意外に紫外線が強いので、うっかり日焼けしてしまうようなケースがよくありますから。

小原:フレスコボールさんには、様々なタッチポイントを設けていただいていますし、サンプルを受け取られた方々が、好意的な感想をSNSで数多く発信されているので非常にありがたいですね。私たちはTwitterの公式アカウントも運用しているんですが、フレスコボールの日本代表である小沢さんや斉藤さん、そして窪島さんもツイートを拡散していただくことによって、さらに多くの方々との接点が生まれてきています。

――SNSを活用した施策は、よりパーソナルな関係性が生まれるので、CTA(商品購買の行動喚起)に直接結びつきやすいと言われています。まさにその通りの効果が生まれていると。

小原:それと同時にSNSを見ていて特に感じるのは、フレスコボールのプレイヤーの皆さんが、競技に抱いている愛情の強さですね。しかも、自分たちが愛しているスポーツを支援している企業だということで、ビオレブランドにさらに多くの方々が親しみを感じてくださっているのが実感できる。一般の方々はもちろん、プレイヤーの方とも強い絆が生まれるというのは、めずらしいケースだと思います。

――これまではフレスコボールのイベントや体験会に来られた方がサンプルを手にして、ビオレUVアスリズムに触れるケースが多かったわけですが、もともと花王やビオレの製品を愛用されていた方が、製品経由でフレスコボールに接するパターンも増えてくるのではないでしょうか?

小原:ええ。現にTwitterの公式アカウントだけでなく、ビオレUVアスリズムの公式サイトでもフレスコボールの紹介をさせていただいていますので、公式サイト経由でフレスコボールを知ったという方々は、確実にいらっしゃると思います。

窪島:フレスコボールの会場ではサンプルをお配りしているんですが、会場に来られた方にお声がけしていると、すでにビオレUVアスリズムを使用されているという方も多いんです。今後はフレスコボール経由で、ビオレUVアスリズムというすばらしい商品に触れていただく、あるいはビオレさんや花王さん経由で、フレスコボールという新しいスポーツを知っていただくという、両方向からのアプローチをさらに充実させていければと思っています。

フレスコボール✕ビオレで広がっていく、新たな笑顔の輪

画像提供=JFBA

――最後に今後の展望についてお聞かせください。

小原:まずパートナーシップに関しては、フレスコボールを楽しまれている方々が、より快適な環境でプレーに集中していただけるように、しっかりサポートを続けてさせていただきたいと思っています。また、その活動を通じて、少しでもビオレUVアスリズムのことを知っていただけたらうれしいですね。アスリズムはビオレUVシリーズの結晶ともいえる製品ですし、汗をかいたりこすったりしても落ちにくく、かつ肌さわりもいいという、自信を持っておすすめできるアイテムですので。

――今夏のように猛暑が続くと、さらにニーズが高まっていきますね。

小原:今の日本は高温多湿で、スポーツをされる方だけではなく、一般の方にとっても過酷な環境になっています。しかも新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの方がマスクを着用されているじゃないですか?日焼け止めを塗らず過ごすと、マスクを着けていた部分以外が焼けてしまう「マスク焼け」になるケースが多いんです。とりわけ男性の方は、日焼け止めを使う習慣があまりなかったので、マスク焼けに悩まれております。日焼け止めを塗る必要さについても、フレスコボールさんと一緒に広く啓発していければと思っています。

――新しいスポーツの普及に合わせて、画期的な日焼け止めの新商品や、日焼け止めのメリットが認知されていくというのは理想的な流れですね。窪島さんはいかがでしょう。

窪島:私たちはオンラインでラリーを採点するような新たな試みも模索し始めていますが、リアルなイベントとしては、今年9月に千葉市の稲毛海岸でジャパンオープンを開催します。これはフレスコボールの日本一を決定する最も重要な大会で、ビオレさんには大会の冠スポンサーにもなっていただいています。全国から参加する選手が輝けるよう、そしてビオレUVアスリズムという商品により多くの人が触れていただけるよう、大会の成功に向けてしっかり運営を行っていきたいと思っています。

フレスコボールには様々な特徴がありますが、根底に流れているのは、相手と協力し合いながらラリーを続けていくという非常にシンプルなメッセージなんですね。withコロナ時代には、こういう絆こそがまさに大事になってきますので、一つのスポーツや文化として成熟させていかなければなりません。

こうしてフレスコボールの輪を広げながら、ビオレさんのユーザーの輪もさらに広げていき、フレスコボールとパートナーシップを結んで良かったと言っていただけるようにしたいですね。

フレスコボール✕花王ビオレの組み合わせで、日本全国に笑顔の輪を広げていく。この新たなパートナーシップの象徴とも言える全国大会、「ビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープン2020」は来たる9月19日〜20日、千葉県千葉市の稲毛海岸で開催される。

■ビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープン2020
開催日:2020年9月19日(土)、20日(日)
開催地:千葉県千葉市稲毛海浜公園いなげの浜(ジャパンビーチゲームズフェスティバル千葉2020 フレスコボール特設コート)
主催:一般社団法人日本フレスコボール協会(JFBA)
メインスポンサー:花王株式会社 ビオレUVアスリズム
観戦料:無料(ジャパンビーチゲームズフェスティバル千葉2020公式HPより要エントリー)
※ビオレUVアスリズムフレスコボールジャパンオープン2020に関する情報は、JFBA公式ブログもご覧ください。