アシックス、トレーニングアプリ「Zwift」と提携。デジタルを活用したランニング体験を創出へ

アシックスは今月、トレーニングアプリを提供するZwift(ズイフト)との提携を発表。オンライン上でのランニング体験の創出を目指すことを明らかにした。

Zwiftは2014年にアメリカ・カリフォルニア州で創業。サイクリングやランニング向けのトレーニングアプリ「Zwift」では、ユーザーはアプリとフィットネス機器をワイヤレスで接続し、現実世界での運動をバーチャル空間のアバターと連動させられる。世界中のユーザーとオンラインでつながり、一緒にトレーニングができる。

ゲームのほかにもレースやトレーニングプログラム、身近な人と取り組めるグループランといった機能もあり、ユーザーのコミュニティ形成も促進する。共同創業者CEOのエリック・ミン氏は昨年、Zwiftのアカウント数が累計で300万を超えたと『Forbes』で明かしている。

提携の第一弾として、今年6月にアシックス独自のランニングトレーニングプログラムをZwift内に追加する予定。アシックス契約アスリートのアバターと一緒にトレーニングをしたり、デジタルシューズを着用することが可能になる。

今後はバーチャル駅伝レースの実施や新製品のデジタルシューズ、ウェアの提供、アシックスのフィットネスアプリ「ASICS Runkeeper」との連携も予定し、多角的なサービスを提供していく。

アシックスの常務執行役員デジタル統括部長 富永満之氏は、次のようにコメントしている。

「アシックスでは現在、デジタルビジネスの推進、拡大を行っています。今後は、『ランニングエコシステム』におけるお客さまとの接点を増やすとともに、当社のランニングサービスの知見や経験を生かした、オンライン上での新たなランニング体験の提供を目指していきます」

アシックスは、直近となる2021年12月期の決算で売上高4,040億円。過去5年右肩下がりを続けてきたが回復の兆しをみせる。2030年に向けた長期ビジョンでも、「デジタル」は中核テーマの1つ。コロナ禍を契機に高まるインドア・フィットネス需要を取り込むだけでなく、テクノロジーを活用した「ランニング経済圏」を構築したい考えだ。