柔道を通してフィリピンと日本の架け橋に。ハーフの五輪代表選手らがクラウドファンディングを開始

柔道を通してフィリピンと日本の架け橋となることを目指し、ハーフの選手を中心に設立された一般社団法人AVANCE JUDO ACADEMYが、2024年のパリ五輪へ挑戦する選手へのサポートや社会福祉活動を目的としたクラウドファンディングをスタートする。

▶︎AVANCE JUDO ACADEMY プロジェクト【柔道を通してフィリピンと日本の架け橋に】[Bridge]

柔道でフィリピンと日本の架け橋に

AVANCE JUDO ACADEMYは、「フィリピンと日本の架け橋に」をコンセプトに2021年8月に設立。フィリピンに関係を持つアスリートやスポーツ団体、フィリピンの子どもたちや市民に対して、柔道を通した指導、交流、情報提供、社会福祉活動といった支援事業を行う。金銭的な制限で子供たちがトップを目指したくても目指せないという状況を改善することを目指している。

代表の中野亨道さんは、フィリピンと日本のハーフで、フィリピン代表としてリオ五輪でも活躍した柔道家。ハーフとしての葛藤を経て、フィリピンの人々に受け入れてもらえた経験から、ハーフの子どもたちが可能性に挑戦したり、現地の子どもたちが目一杯柔道に打ち込めたりする環境づくりに取り組む。「それが、ハーフアスリートの役目であり、母国フィリピンへの恩返しです」(中野さん)

活動には、同じく日本とフィリピンのハーフであり、柔道フィリピン代表として活躍する中野修源選手、中野経清選手、古川玲菜選手も参加。団体の目指す未来へ向けて、ともに歩みを進めている。

パリ五輪、そして子どもたちへ

AVANCE JUDO ACADEMYが挑戦するのが、選手のパリ五輪出場と貧困に苦しむ子どもたちの支援に向けた、目標額100万円のクラウドファンディング。

2024年のパリ五輪を目指す柔道フィリピン代表選手たちは海外遠征を行うものの、国からの支援は乏しく、協力企業や所属先も不足しているために活動を自費で賄っている。今回のクラウドファンディングで集められた支援金は、遠征資金などに役立てられる。

支援金は貧困に苦しむ子どもたちへの柔道を通した支援にも充てられる予定。団体がこれまで行ってきた柔道着の寄付やセミナー実施といった支援を、継続的に、より広く行うことも目指している。

柔道を通して得た「感謝と誇り」を胸に、フィリピンと日本の架け橋となるべく奮闘するAVANCE JUDO ACADEMY。その挑戦をぜひ後押ししてほしい。

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