「夢ある舞台はサステナブルに」 日本ハンドボールリーグが取り組む、新たなガバナンス【SBJオンラインセミナー第6回】

スポーツビジネス専門展示会&コンファレンス「スポーツビジネスジャパン」が展開するセミナーシリーズ最新回は、「次世代型プロリーグ構想 - 世界最高峰を目指すハンドボールリーグ界の展望」をテーマに1月に開催。日本ハンドボールリーグ代表理事の葦原一正氏と、同理事の米田惠美氏が意見を交わした。

「夢ある舞台はサステナブルに」

当初予定人数の300名を大きく上回る視聴者を迎えて始まった今回のオンラインセミナー。セミナー前半は葦原氏から「次世代型プロリーグ」を目指す日本ハンドボールリーグについて、リーグの課題、強み、改革骨子、そして今後の展開という4点が解説された。

葦原氏が代表理事に就任した2021年4月、コロナ禍ということもあり「試合の来場者数は右肩下がりだった」という。

その上、試合の興行権を各県ハンドボール協会が持つ形となっており、各チームのほとんどは観客数の実態を把握できていない状況だった。ガバナンス、そしてマーケティング面での課題は一目瞭然だ。

一方で同氏は、小規模リーグながらもハンドボールが潜在的に持つ可能性にも言及した。選手のプロ化も「中長期的に実現すべき」と前置きした上で、現在ガバナンス改革の軸となっているシングルエンティティ(※)が確立されれば、「組織風土がPRO化(Positive、Respect、Open)され、ハンドボールリーグはより良いエンターテインメントを生み出せる」と明言した。

(※ 放映権、チケット、スポンサーシップなどの収入をリーグが一括管理する方式)

スポーツ界共通の課題も議論

セミナー後半では、Jリーグ常勤理事として2018年から2年間組織改革に携わった、現日本ハンドボールリーグ理事の米田氏を迎えて、対談形式で進行。「スピード感」と「質」の両方を追求した日本ハンドボールリーグの改革の実態についてや、アリーナスポーツであることを活かした施策など活発な議論がなされた。

他にも、地域による運営格差、選手のセカンドキャリア、給料等のルール整備など、スポーツ界共通の課題ともいえるトピックも議論。視聴者からは約50問もの質問が寄せられると両氏も一つひとつ丁寧に回答するなど、白熱したセミナーとなった。

今後も定期的に開催予定のスポーツビジネスジャパン オンラインセミナー。最新情報はこちらから。

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