いよいよ7月開幕。サッカー女子ワールドカップ2023大会COO「ソーシャルチェンジを推進するまたとないイベントに」

いよいよ再来月の7月にサッカー・FIFA女子ワールドカップ2023が開幕する。オーストラリアとニュージーランドによる初の共催で、参加国数も32チームに拡大して史上最多となる。女子サッカーへの注目が高まる中、今回はどのような大会になるのか?大会COO(最高経営責任者)のジェーン・フェルナンデス(Jane Fernandez)氏が、3月末にオーストラリア・メルボルンで行われたスポーツビジネスカンファレンス「SportNXT」で語った。

参加国は8チーム増。史上最多の32チームが参加

FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023は7月20日から8月20日に開催。今大会から32チームの参加となり、グループステージを通過した16チームがトーナメントを戦って王者を決定する。

参加国数は前回大会に比べて8チーム増となり、これまでの男子ワールドカップと同じフォーマットに。女子サッカーの世界的な広がりを受け、女子ワールドカップ史上最も多くの国が参加することとなる。

「FIFAはこれまでに10億ドル(約1300億円)以上を女子サッカーに投資してきた」と、フェルナンデスCOO。大会にはポルトガル、アイルランド、ハイチ、パナマ、ベトナム、フィリピン、モロッコ、ザンビアの8チームが初出場する。

前回王者はアメリカで、2015、2019と二連覇中。ドイツ、スウェーデンといった世界ランキング上位チームや、女子EURO2022を制したイングランドのほか、同ランキングで日本をわずかに上回る開催国・オーストラリアにも注目が集まる。

「マチルダス(サッカー女子オーストラリア代表の愛称)のチケットは販売開始から1時間で2万枚が購入された。女子ワールドカップは人々をひとつにする、またとない機会になる」(フェルナンデスCOO)

日本代表のなでしこジャパンは、スペイン、コスタリカ、ザンビアと同組。トーナメントを勝ち上がれば準々決勝でアメリカと、オーストラリアとは決勝であたる可能性がある。

男女格差の改善へ。大会賞金を引き上げ

参加国数の拡大以外にも、今大会では大きな改革が行われる。そのひとつが賞金だ。近年、あらゆるスポーツ大会で賞金や待遇における男女格差が問題視されてきたが、サッカーも例外ではない。

こうした中、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、既に前回フランス大会期間中に2023大会の賞金倍増を提案。その後、今年3月のFIFA総会で前回大会の3倍以上となる1億1000万米ドル(約150億円)とすることを明かしている(※)。

このほか、4000万米ドル(約55億円)が各チームの準備と、各選手を代表に派遣する所属チームへの分配として用意される。とはいえ、男子の昨年カタール大会の4億4000万米ドル(約600億円)という賞金総額との開きは大きく、格差是正への道のりは始まったばかりだ。

「スポーツイベントほど、ソーシャルチェンジを推進できるものは他にはない。大会招致を始めた2017年と比べても、女子スポーツは全く異なる景色になっている。世界は変わり続けており、常に変化に対応することが必要になる」(フェルナンデスCOO)

ワールドカップをはじめとする大規模な国際大会は、社会・経済に与える影響も大きい「メガスポーツイベント」と呼ばれる。影響力のある大会だからこそ、幅広い社会課題への取り組みが求められる。

Sky Sports. Women's World Cup prize money to match men's by 2027 tournament, says FIFA.

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