バスケのファウルは種類が多く、基準も細かく決められています。
そのため、初心者の方には少し難しいと感じる部分も多いのではないでしょうか。
今回はバスケのファウルについてどんな種類があるのか、また各ファウルがどのような基準で決めれているのかについて解説していきます。
ファウルを理解することで、より一層バスケを楽しむことができるでしょう。
バスケットボールの主な2種類のファウル
バスケのファウルは様々ありますが、大きく分けると「パーソナルファウル」と「テクニカルファウル」の2種類です。
パーソナルファウル
パーソナルファウルとは、コート上での選手同士の接触に関するファウルのこと。主な行為としては、押す、引っ張る、ぶつかる、叩く、抑えるなどが該当します。
パーソナルファウルは「ディフェンスファウル」と「オフェンスファウル」とがあります。
ディフェンスファウルは
- イリーガル・ユーズ・オブ・ハンズ
- ホールディング
- プッシング
- ブロッキング
に細分化されます。
イリーガル・ユーズ・オブ・ハンズ
イリーガル・ユーズ・オブ・ハンズは、手を使って叩いたり、掴んだりなどして相手を妨害した際にとられるファウルのこと。
昔はこのファウルのことをハッキングと呼んでいました。
ホールディング
ホールディングは、相手を掴む行為や抱きかかえたことで妨害した際にとられるファウルです。
オフェンス側がシュートに入っていた際にはフリースローが与えられ、それ以外の場合は相手チームにスローイングが与えられます。
プッシング
プッシングとはその名の通り、押す行為に対してとられるファウルのこと。
手で相手を押すのはもちろん、体を使って押す行為にも適用されます。
ブロッキング
ブロッキングは、体を使って相手の進路の横から入ったり、遅れて入ったりし、進行を邪魔した際にとられるファウルのこと。
ただし、ディフェンス側が守っているところに、オフェンス側が走り込んできて衝突した際には、先述したチャージングがとられます。
そのため、審判の判定が非常に難しいファウルといえます。
上記で解説したファウルであっても、正当でない故意的で危険なプレーと審判が判断した際には、最も重い「アンスポーツマンシップライクファウル」が取られる場合があります。
また、相手にボールを奪われ、相手チームの速攻の際にディフェンスが間に合っていない状況で、オフェンス側が確実に点を取れるであろうと判断された際に故意的にファウルを行った際にもアンスポーツマンシップライクファウルが取られます。
オフェンスファウルの中から、「オフェンスチャージング」と「イリーガルチャージング」の主な2つのファウルについて解説します。
オフェンスチャージング
オフェンスチャージングは、オフェンス側の選手がボールを保持しているかどうかに関わらず、ディフェンスの選手に対して押したり突進したりした際に適応されるファウルのこと。
オフェンスが進行する方向に対し、横から、あるいは遅れてディフェンスが入ってきた際には、ブロッキングというディフェンス側のファウルになりますが、ディフェンスが既にいる場所に対してオフェンスが進んできた際には、オフェンスチャージングとなります。
イリーガルチャージング
イリーガルチャージングは、オフェンスがスクリーンをかける際に起こるファウルのこと。
スクリーンは、地面に両足をつけたままで静止している状態をさしますが、スクリーンをかける際に動いていたり、上半身のみを使ったり、肘でかけた場合などは、イリーガルスクリーンのファウルが適用されます。
テクニカルファウル
テクニカルファウルは、スポーツマンシップに反する行動や言動に対してのファウルで、選手が審判や相手選手に対して挑発したり、文句を言ったりした際にとられるもの。
このファウルは、コート上でプレーする選手だけでなく、コーチや監督、ベンチの選手に対しても適応されます。
ペナルティは状況にもよりますが、相手チームにフリースロー1本とスローインが与えられることが基本です。度が過ぎた暴言や暴力行為には何試合かの出場停止が課されることもあります。
ファウルによる罰則
ファウルによる罰則には
- フリースロー
- スローイン
- 退場
があります。
フリースロー
フリースローは、フリースローライン外側の半円内ならどこからでも相手チームに妨げられることなくシュートすることができるというもの。1ゴールにつき1点が入ります。
パーソナルファウルの場合は、ファウルを受けた選手が行い、テクニカルファウルの場合はコーチが指名した選手が行います。
また、フリースローを行う選手は審判からボールを受け取ってから5秒以内にしなければならず、その際、シュートを行う選手以外は、ゴール下の制限区域外の外で待機しなければなりません。
フリースローを打つ選手の手からボールが離れた瞬間から、他の選手は制限区域内に入ることができますが、フリースローを行った選手はシュートしたボールがリングに触れるまでは、制限区域内に入ることはできません。
フリースローは、ピリオド開始からピリオド終了までの間にチーム累積ファウルが5回を超えた場合にも適応されます。
チーム累積ファウルはパーソナルファウル、テクニカルファウルに関わらずカウントされます。インターバル中のファウルは次のピリオドとして数えられます。
スローイン
スローインとは、コートラインの外側から内側にボールを投げ込むこと。
スローインを与えられたチームは、スローインを行う選手を一人決め、違反があった場所から一番近いコートラインの外側に立って、コート内にボールを投げ込みます。
退場
全てのピリオドを通して、1人のプレイヤーが5つファウルを宣告されると退場となります。退場になった場合、同じゲームに出場することはできません。
ファウルの種類に関わらずカウントされるため、パーソナルファウルとテクニカルファウルの合計で5つとなります。
5ファウル宣告された場合には、30秒以内に代わりの選手をコートに入れなければいけません。
そのため、4つ目のファウルが宣告された時に控えの選手は準備を始めます。
また、退場を宣告された選手が、ベンチ内にてテクニカルファウルを取られた場合には、コーチに対してカウントされます。
まとめ
バスケにおけるファウルについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
バスケは、競技の特性上、選手の接触プレーがたくさんあるもの。そのため、ファウルの種類も多くありますが、その中身は他の競技と比べても非常にシンプルです。
ファウルの種類を知ると、今とられたファウルが何かが分かるので、バスケの試合をより一層楽しむことができるでしょう。
(TOP写真提供 = Markus Spiske / Unsplash.com)
《参考記事一覧》
【初心者向け】バスケのファウルの種類を解説!審判の判断基準とは?(スポジョバ)
バスケのルール最新情報!ファウルってどれだけあるの?全種類を徹底解説!(考えるバスケットの会)
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