スポーツビジネス業界で働くには?仕事内容は?業界に向いているのはどんな人?

スポーツビジネスの業界は、今大きな成長が期待される業界であり、不況に強い業界であるともいわれています。

そんなスポーツビジネスの業界にはどういう仕事があるのか、また、スポーツビジネスの業界はどんな人におすすめの業界で、そこで働くにはどうしたらいいのかなど、スポーツビジネスの業界の仕事について、くわしく解説します。

スポーツビジネスの業界の仕事について興味があり、詳しく知りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

スポーツビジネスとは?

dumbbell

 「スポーツビジネス」というキーワードから、スポーツシューズやスポーツウェア、ボールやラケットといったスポーツ関連用品の販売を思い浮かべる方は多いでしょう。

確かに、これらのスポーツ関連用品の販売は「スポーツビジネス」の1つであるといえますが、「スポーツビジネス」には、スポーツ関連用品の販売以外に、スポーツジムやテニスコート、ゴルフ場やスタジアムといったスポーツをする場所の提供のほか、放映権や広告、スポーツ雑誌の発行などといったプロスポーツの関連産業も含まれます。

スポーツビジネスの対象は、「見るスポーツ」から「するスポーツ」まで幅広く、スポーツ調と経済産業省が発表した「スポーツ未来開拓会議中間報告」では、スポーツビジネスは小売り・興行・施設・旅行・新聞・放送などが対象とされました。

スポーツビジネスは大きな成長が期待される業界

 2002年に約7兆円だった日本のスポーツビジネスの市場規模は、少子高齢化に伴うスポーツ人口の減少に伴い、2012年には約5.5兆円と減少しました。

 この市場規模を2025年には約15兆円に拡大することが目標として掲げられていますが、日本の市場規模を改善するための転機として挙げられるのがスポーツ庁の発足と東京オリンピックの開催です。

スポーツ庁は、文部科学省や経済産業省、厚生労働省や国土交通省と各省に分かれていたスポーツ関連行政を一元化し、スポーツ振興や健康増進、地域活性化や国際交流の推進などの施策を総合的に推進する省庁として2015年に設立されました。

このスポーツ庁の設立によって、スポーツビジネスを国の基幹産業化して発展させることが目指されています。

そして、2020年開催予定の東京オリンピック。

多額の税金が投入されますが、オリンピック開催によって2兆8000億~9000億程度の経済効果が見込まれています。

スポーツビジネス業界は「不況に強い」とも言われていて、今後も著しい発展が期待される業界です。

どんな仕事をするの?

今後も大きな成長が期待されるスポーツビジネス業界。

  • スポーツ用品の企画・開発
  • イベントの企画・運営
  • スポーツチームの運営

など、さまざまな仕事で関わることができます。

 ・スポーツ用品の企画・開発

 スポーツ用品の企画・開発をするなら、スポーツ用品メーカーへの就職が選択肢の1つです。

自社ブランドの製品開発とOEMがありますが、スポーツの研究によって商品を企画し、開発・製造を行います。

プロのトップアスリートから、一般のユーザーまで、それぞれのプレーヤーに向けた商品に携わることができる仕事であり、新しいものを作り出すためのデザイン力がある人や企画したものを作ることが好きという方におすすめです。

 ・イベントの企画・運営

スポーツイベントの企画・運営も、スポーツビジネスに関わる方法の1つです。

スポーツイベントの目的は、「新規の会員を集める」「組織の一体感を高める」「健康増進」などさまざまであり、その目的に応じたイベントを企画することが重要となります。

また、イベントを企画するだけでなく、企画したイベントへの参加者を増やすためにはどうしたらいいのか、イベントに参加した方の満足度をあげるためにはどうしたらいいのか、ということを考えることもポイントです。

 ・スポーツチームの運営

 スポーツビジネスへの関わり方として、スポーツチームの運営があります。

スポーツチームの運営では、チケットの販売やスタジアムの運営など、さまざまな仕事があり、多様なスキルが必要です。

そのため、スポーツチームを運営するには、マネジメント能力や広い視野が求められます。

スポーツビジネスにテクノロジーを活用する流れもあるため、さまざまなスキルを持つ人材が求められている仕事でもあります。

スポーツビジネスの業界に向いている人とは?

 スポーツビジネスの業界は、

  • スポーツが好きな人
  • マネジメントに興味がある人
  • 人と関わるのが好きな人
  • 経営に興味がある人
  • スポーツをする人を応援したい人

など、さまざまな方が活躍することができる業界です。

スポーツをすることが好きな方はもちろんですが、IT技術の活用やSNSの活用など、スポーツ業界の発展に向けてさまざまな取り組みがなされている今、スポーツはしないけれどスポーツ業界を盛り上げたいという想いを持っている方が活躍できる仕事もたくさんあります。

自分の得意なことを生かすことができる可能性があるのが、スポーツビジネス業界であるといえます。

スポーツビジネスの仕事に就くには?

スポーツをするのが好きな方はもちろん、スポーツをする人を支えるのが好きな方まで、さまざまな方が活躍できるスポーツビジネスの業界。

スポーツビジネスの仕事をするには、

  • スポーツ用品メーカーに就職
  • スポーツクラブに就職
  • プロスポーツチームに就職

などの方法があります。

プロのスポーツチーム数は昔に比べて増えているものの、限られているのが現状です。

そのため、プロスポーツチームへの就職は狭き門であるともいえるでしょう。

一方、スポーツ用品メーカーやスポーツクラブの数は多く、これらの会社に就職するのはプロスポーツチームに就職することに比べてハードルが低いといえます。

成長産業として大きな広がりを見せるスポーツビジネスの業界は、今、人気が高い業界であり、スポーツ業界への就職を希望する方も多くいます。

そのため、スポーツビジネスの仕事に就きたいと思っている方におすすめなのが、スポーツに関する知識を深めるためにスポーツビジネスを学べる大学で学ぶことです。

スポーツビジネスを学べる大学では、専門的な知識やスキルを身に付けることはもちろん、実際のスポーツビジネスの現場で実習を重ねることもできるため、即戦力として働くことが可能となる方法であるといえるでしょう。

まとめ

スポーツビジネスの業界は、発展産業として人気の高い業界です。

この記事では、そこで働くにはどういう仕事があるのか、また、働くのに向いている人はどういう人なのかについて紹介しました。

スポーツが好きな人はもちろん、自分ではスポーツをしないけれど、スポーツをする人を支えるのが好きという方まで、さまざまな方が活躍することができるので、興味がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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