「K-1(ケイワン)」は、極真会館の流れをくむ、正道会館の「石井和義」が作った格闘技のイベントです。創設当初から日本で人気がありましたが、今では世界的にも著名な格闘イベントとなっています。
この記事では、注目されている「K-1選手」の説明をします。また、人気のあるK-1の「動画」や、今後のK-1イベントについても紹介していきます。
注目選手ランキング
注目度が高かったり、人気があるK-1選手をランキング形式で紹介していきます。ただしK-1は、資金問題などで、昔とは運営組織が変わっています。そこで「旧K-1」と、「新K-1」のそれぞれで注目選手を紹介します。
旧K-1の人気選手
1位:ピーター・アーツ
「ピーター・アーツ」は、第1回大会から出場したK-1選手で、3度の優勝経験を持っています。また、K-1の決勝トーナメントに出場した回数も「17回」と歴代最多で、初期から長い間K-1のスター選手として活躍しました。
K-1で初優勝したのは1994年の大会ですが、なんと2010年の大会でも準優勝という成績をおさめています。ピーター・アーツが1970年生まれであることを考えると、驚異的な成績と言えるでしょう。
2位:ミルコ・クロコップ
「ミルコ・クロコップ」は、クロアチアで警察官(コップ)をしていたという異色のK-1選手です。一撃必殺の「ハイキック」と冷静沈着な物腰で、ミルコ・クロコップは、K-1選手の中でもトップクラスの人気がありました。
またミルコ・クロコップは、K-1以外に「PRIDE」や「RIZIN」といった総合格闘技の大会でも好成績をおさめています。
3位:魔裟斗
日本人のK-1選手と言えば、やはり「魔裟斗」の名前が挙がります。魔娑斗は、日本人で初めて「K-1 WORLD MAX」の世界王者となる偉業を達成した選手です。その他、多くの試合で活躍し、K-1の盛り上がりに一役買いました。
選手引退後は、K-1のエグゼクティブプロデューサーを務めたこともあります。また、K-1大会の解説も何度か行っています。
4位:アンディ・フグ
「アンディ・フグ」は、ピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルドと共に「K-1四天王」と呼ばれ、黎明期のK-1を支えました。また、「K-1 GRAND PRIX 96」では、見事優勝しています。
アンディ・フグは蹴り技が得意でしたが、特に強烈な「カカト落とし」が有名で、多くのファンを魅了しました。
5位:マーク・ハント
「マーク・ハント」は、ニュージーランド出身の選手で、サモア人です。強烈な打撃を受けても、何度も立ち上がる姿から「サモアの怪人」と呼ばれていました。「K-1 WORLD GP 2001」で優勝しています。
新K-1の注目選手
1位:武尊
旧K-1の日本人代表が魔娑斗なら、新K-1の日本人代表は「武尊(たける)」です。武尊は、テレビで見たK-1に憧れて空手を始めました。その後武尊はプロ格闘家となり、「K-1 WORLD GP」のタイトルを獲得しています。
武尊は、2011年からプロ格闘シーンに登場し、2021年3月までに41戦40勝という圧倒的な実績を残しています。その姿から「K-1のカリスマ」などとも呼ばれています。
2位:卜部功也
「卜部功也(うらべこうや)」は、優れたスピードとテクニックで、対戦相手を翻弄するファイトスタイルの選手です。そのファイトスタイルから、「アンタッチャブル」という異名を持っています。
現階級では頭1つ抜けた実力を持っていて、何度もK-1 WORLD GPのタイトルを獲得しています。
3位:小澤海斗
「小澤海斗」は、福島県出身のK-1選手です。6歳から空手をやっており、小学生の時に空手の全日本選手権で優勝したこともあります。その後、空手から離れ、学生時代はバスケットに打ち込んでいました。
高校卒業後、福島で就職するも、一念発起して上京します。小比類巻道場に入門して格闘技の特訓をし、プロデビューしました。K-1の大会ではまだ優勝していないものの、「Krush」では王座を獲得しています。
4位:卜部弘嵩
「卜部弘嵩」は、すでに紹介した「卜部功也」の実の兄です。卜部弘嵩は、小学1年生のころから空手を始め、17歳になるころには「K-2 GRAND PRIX 第18回全日本新空手道選手権大会」で優勝するほどの実力者になっています。
その後、「Krush」「国際競技空手協会」「K-1 WORLD GP」などでタイトルを獲得しています。
5位:久保優太
「久保優太」は、8歳からテコンドーを学び始めました。15歳になると、キックボクシングを始め、高校生の時にキックボクシングで「プロデビュー」しています。2010年からは、K-1にも参戦し、活躍を続けています。
「K-1 WORLD MAX 2011」で優勝しているほか、「Krush」「国際競技空手協会」「GLORY」などでもタイトルを獲得しています。
人気の動画
文字での説明だけではわかりにくいかもしれませんので、人気のあるK-1動画もご紹介します。
Musashi vs. Mirko CroCop - K-1 GP '99FINAL
99年度に行われた「K-1 GRAND PRIX」の決勝大会、その準々決勝の試合です。対戦しているのは、日本の「武蔵」と、人気ランキングでも取り上げたミルコ・クロコップです。
現在のK-1は、ボクシングのように「体重」で階級が分けられています。しかし当時のK-1は、体重と関係ない「無差別級」が基本でしたので、武蔵は自分より大きな海外の選手との苦しい戦いを行っていました。
終盤、パンチからのハイキックで、ラッシュに行くミルコ・クロコップの動きが見どころです。ちなみに、ミルコ・クロコップは、序盤に武蔵の強烈なボディーをくらい、肋骨にヒビが入った状態で戦っていました。
【OFFICIAL】武尊 VS 皇治 2018.12.8 K-1 WORLD GP【株式会社メインステージPresents K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ】
2018年に行われた「K-1 WORLD GP」のスーパーフェザー級タイトルマッチです。対戦しているのは、K-1のスーパースター武尊と、「浪速のKOエンペラー」との異名を持つ「皇治」です。
人気者である武尊の試合では珍しく、開始前から挑戦者側の「皇治コール」がホールに響いています。挑戦者の地元である大阪での試合であったため、武尊は完全なアウェー状態で戦うことになりました。
試合は、序盤から両者が積極的に打撃を見舞い合う熱い展開となり、新K-1でも屈指の名試合と言われています。
武尊が王者の貫禄を見せ、3ラウンドで2度のダウンを奪いますが、この動画で見て欲しいのは、皇治の粘りです。普通ならKOになってもおかしくないほどの打撃を食らいながらも、KOは許さず、最後まで反撃をやめません。
これから行われる試合情報
ここまで読んできて、実際に目の前でK-1を見たくなった、という人もいるかもしれません。K-1のチケットは、K-1WGP公式サイトで購入可能です。
2021年10月現在、2021年12月4日の「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN」と、2022年2月27日の「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」のチケットが販売されています。
2021年12月4日(土)K-1 WORLD GP 2021 JAPAN
「エディオンアリーナ大阪」で行われる試合で、メインイベントは「K-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチ」です。対戦するのは、チャンピオンの「椿原 龍矢」と、挑戦者の「軍司 泰斗」です。
ただし、値段の安い「スタンドA席(10,000円)」は完売しており、「スタンドS席(18,000円)」以上のクラスの席しか残っていません。「アリーナRS席」は35,000円、「アリーナSRS席」は60,000円、「ロイヤルシート」は100,000円となっています。
2022年2月27日(日)K-1 WORLD GP 2022 JAPAN
9月に発表されたばかりの、「東京体育館」で行われる大会です。K-1 JAPAN GROUPが東京体育館で開催するのは、今回が初めてとなります。
出場選手や、観戦チケットについては、まだ詳しい情報が公開されていません。気になる方は、K-1WGP公式サイトをこまめにチェックしてみてください。
まとめ
K-1は、空手を原型として創設された、立ち技系格闘技の大会です。資金問題などがあり、運営の変更が行われていますが、今も昔も高い知名度と人気を誇っています。
旧K-1には、「ピーター・アーツ」「ミルコ・クロコップ」「魔娑斗」、新K-1には「武尊」「卜部功也」「小澤海斗」などのスター選手がいて、K-1を盛り上げてきました。
K-1は、公式がYou Tubeで試合の動画を公開しています。気になった方は、公式サイトで過去の名試合を観戦しましょう。
(TOP写真提供 = David Guliciuc / Unsplash.com)
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