マーケティングにより支えられるプロ野球人気|実際の事例について解説します

「野球」はスポーツの中でも特に人気が高く、スポーツ財団の調査によると、2019年の野球の競技人口は3,500万人を超えています。

それだけ野球に関心を持っている方が多く、実際にプレイするだけでなく、趣味でプロ野球を観戦する方も多いでしょう。

ここでは、野球を支えるマーケティング戦略について解説しています。

マーケティングの仕事に就く方の参考になれば幸いです。

それでは早速、みていきましょう。

プロ野球の観客動員数は増加中

 2019年、イチローの突然の引退や、サッカーの人気上昇に伴い、テレビでもプロ野球の中継頻度が少なくなったように感じますが、プロ野球の観客動員数は2005年以降も増加しています。

その理由は、各球団が展開するマーケティング戦略にありました。

地元のプロ野球を応援できる環境作りや、SNSでの情報発信によって多くの方々からの共感を得るなど、球団によってマーケティング戦略に違いはありますが、基本的な考え方や方向性は同じであり、どの球団も地元の方々の囲い込みによるファンの獲得を目標としています。

そして、これらの対策がとられた結果、観客動員数の増加に結びつけることに成功しています。

SNSによる情報発信

 プロ野球の人気上昇に貢献しているツールとしてSNSが挙げられますが、プロ野球でもさまざまな情報発信がなされています。

ここでは、SNSマーケティング戦略の中心として発信されている選手の情報や、イベント情報、試合のハイライト情報について解説していきます。

・選手の普段の様子

野球は子供から大人まで楽しめる人気の高いスポーツの1つであり、プロ野球選手は、一般の方からみれば憧れる存在です。

そんな選手の普段の様子が気になるファンの方も少なくありません。

その心理を上手くマーケティングに結びつけたのが、SNSでプロ野球選手の普段の様子を発信するという手法です。

プロ野球選手の普段の様子がSNSで発信されることによって、ファンのニーズを満たし、ファンが憧れのプロ野球選手を身近に感じられるようになりました。

球団の思惑はヒットし、SNSによるプロ野球選手の普段の様子を発信する手法は定番化しています。

・イベント・グッズ紹介

 プロ野球の各球団は、Tシャツやタオルなどのグッズ販売をはじめ、地元や試合の遠征先でさまざまなイベントを行っていますが、これらの情報をSNSで発信している球団は数多く存在します。

その理由は、情報を得たユーザーがイベントに足を運んだり、球団のファンになる傾向がみられるということ。

つまり、イベントやグッズの紹介をSNSで発信することには、野球に興味がなかった人が野球に関わるきっかけを作ったり、野球ファンや観客動員数を増やすことができるという狙いがあります。

・試合のハイライト映像を無料配信

 野球ファンにとって、選手が実際にプレイしている光景をみることは楽しみの1つでもあります。

SNSで試合のハイライト映像を配信することで、試合でファンの選手がどんなプレイをしていたのかを観ることはもちろん、もう1度みたいシーンを繰り返しみることもできます。

このようなファンのニーズに応えるという目的でSNSを活用することは、野球ファンの獲得と観客動員数の増加に貢献しています。

DMPを活用したデータ分析

 DMP(データマネジメントプラットホーム)とは、インターネット上で蓄積されるさまざまなデータを管理して、分析に活用するための基盤です。

主に、広告配信のマーケティング戦略として活用されており、実際にプロ野球球団の広告配信のデータ集約の基盤として確立されています。

マーケティング戦略を立案する際に必ず必要となるのがデータであり、そのデータを一元管理することで正確な分析結果を導き出すことができます。

地域密着型のサービス

 野球ファンの獲得に欠かせない地域密着型のサービスには、イベントの開催やローカルテレビでの出演が挙げられます。

ここでは、マーケティング戦略として活用されるプロ野球に関するイベントやテレビ出演について解説していきます。

・イベント

 地域のイベントにプロ野球選手が出演すると集客に繋がるケースが多いようです。

これもマーケティング戦略の1つであり、知名度の高い選手が出演するほど、高い効果が得られます。

SNSでイベント情報を発信し、そのイベントでファンサービスをすることによって、ファンのニーズに応えることができます。

また、日本ハムファイターズのように、レディースデーやシニア&学生デーといったイベント開催日を設けることで集客に結びつけるという戦略を掲げている球団もあります。

・地元の放送局にレギュラー出演

 ローカルテレビに出演することは、その地域での知名度を上げることにつながるため、球団だけでなく選手にとってもメリットとなります。

テレビ放送による情報の拡散力は大きいものであり、放送のあった地域だけでなく、全国まで情報が広がる可能性を秘めています。

また、地元の放送局にレギュラー出演することで、地元から愛されるキャラクターとして注目を浴びることもあり、マーケティング戦略としては欠かせません。

ターゲットを「女性」に

・オリックスブルーウェーブ「オリ姫」

 オリックスブルーウェーブを応援している若い女性のファンのことを、別名「オリ姫」と呼びますが、これは、オリックスブルーウェーブのコアなマーケティング戦略が実を結んだ結果です。

女性の個人選手を応援する心理を上手く利用しながら、レプリカグッズなどの購買意欲を掻き立てる戦略によって、見事若い女性を中心としたファンを獲得することに成功しました。

・広島カープ「カープ女子」

 広島カープのファンには若い女性が多いと評判を集めています。

この広島カープの若い女性ファンのことを「カープ女子」と呼びますが、そのカープ女子が急激に増えた要因として「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島(通称ズムスタ)」によってプロ野球の観戦方法を若い女性のニーズに合わせたことが挙げられます。

このように、ターゲットを絞ってマーケティングを展開することで、大きな影響を与えることができるといえます。

野球のマーケティング関連の仕事に就くには?

 野球のマーケティングに関連する仕事に就きたいと考える方もいることでしょう。

プロ野球は、選手だけでなく周囲のスタッフからのサポートも必要です。

ここでは、野球のマーケティング関連の仕事に就くための方法について解説していきます。

・球団の求人に応募する

現在日本で活躍するすべてのプロ野球の球団は、それぞれの企業が主体となって運営サポートしています。

 したがって、球団を運営する企業の求人に応募し、採用してもらうことによって、マーケティング関連の仕事をすることが可能となります。

・スポーツ関連のメディアを発信する企業への就職

 球団を運営する企業に就職すれば、マーケティングに関わることができる可能性がありますが、それが難しい方もいることでしょう。

そんなときは、スポーツ関連の情報を扱うメディアを運営する企業に就職するという方法もおすすめです。

アナウンサーであったり、野球の情報発信を行う部署へ配置されることによって、野球と関わることが可能となります。

まとめ

 各球団のマーケティング戦略により観客動員数も増加傾向にあるなど、野球の人気は衰えることはありません。

また、オリ姫やカープ女子などの若い世代のファン層の増加に伴い、野球界には、今後ますます注目が集まることでしょう。

マーケティング戦略に興味のある方、野球のマーケティングに関する仕事をしたいと思っている方の参考になれば幸いです。

参考記事一覧

『日本プロ野球改造論』(並木裕太 著)

プロ野球を彩るキャラクターたち~マーケティングの見地から~(BLANDINGLAB)

【BPStudy】11球団のSNS運用から見る熱狂を作るためのマーケティング(note)

プロ野球動員数増加のヒケツ~各球団のマーケティング術~(hune)




 
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