アウトドアとは、屋外で行う活動の総称のこと。一般的には、キャンピングや海水浴、野鳥観察などの自然観察が挙げられます。
そんなアウトドアにはどのような職種が存在し、どのようなスキルや資格が必要なのでしょうか。
本記事では、アウトドアに関連する職業や役立つ資格、学校などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
アウトドアに関わる職業、どんな種類がある?
冒頭でアウトドアと呼ばれている一般的なレジャーを紹介しました。
一般的にアウトドアに関わる職業は、下記のとおりです。
- ガイド
- 施設スタッフ
- カメラマン
- メーカー職員
それでは、詳しくみていきましょう。
ガイド
ガイドとは、「案内」「案内者」といった意味を持つ英単語のこと。アウトドア関係でいえば、下記の人のことを指します。
- 登山(山岳)ガイド:山や奥地などで登山者や探検家の道案内をする人
- ネイチャーガイド:自然探索ツアーに同行し草木などの解説をする人
- リバーガイド:川に関するアクティビティのガイド
このように、ガイドにはいくつかの職種が存在します。
施設スタッフ
施設スタッフとは、アウトドア系のアクティビティ施設で働く職業のこと。
また、キャンプ場で利用者に用具や施設の利用方法の説明やレンタル品の貸し出しなどをするキャンプ場スタッフ。さらに山小屋に来たお客様に対して食事作りや提供、掃除(片付け)、宿泊の受付などを行う山小屋スタッフなども施設スタッフに含まれます。
カメラマン
カメラマンは、アウトドアでみられる風景や自然などを写真で表現する人のこと。アウトドアの職業の1つで、アクティビティーで柔軟な行動を取らなければならないこともあります。
例えば、山岳カメラマンなどが自然を滞在とした写真を撮影し、展示したり販売したりします。
撮った写真で収入を得ているカメラマンも、アウトドア関係の職業といえます。
メーカー職員
国内国外問わず、キャンプ用品やウェアなどのアウトドア製品・商品を開発、製造、販売しているさまざまなアウトドアメーカーがあります。
そして、メーカー職員の仕事内容もさまざまです。主な仕事としては、下記のとおりです。
- ショップスタッフ:アウトドアショップに勤務し、接客や販売を行う仕事
- 営業:自社商品の取扱店舗の開拓、既存取扱店のルート開拓をする仕事
- 商品開発:アウトドア商品や製品を新規開発する仕事
- バイヤー:アウトドア商品の買い付けを行う仕事
メーカー職員は、アウトドアに関する職業のなかでも主力的存在といえます。
アウトドアの職業に向いている人とは?必要なスキルについても解説
アウトドア関係の職業は、仕事の幅が広いです。
そのためどうした人が向いているか、またどんなスキルが必要となるのかについては、仕事によって異なります。
ここでは、数多くあるアウトドア関係の職業のなかから、下記の3つの職種について解説します
- 登山(山岳)ガイド
- キャンプ場スタッフ
- ショップスタッフ
また、必要なスキルについても紹介しています。
それでは、詳しくみていきましょう。
登山(山岳)ガイド
登山(山岳)ガイドとは、自らも山に登って、利用者に道を案内するアウトドア関係の職業のこと。そのため、登山の経験がある方、そして登る山のことに熟知している人が向いています。
- 天候や同行者の体力、体調などを考慮し、危険時に正しい判断ができる判断能力
- 依頼者を安全に導くフォローアップ能力
- 自己の体調を管理し万全の状態を維持する自己管理能力
- 山での厳しい環境に耐え抜くストレス耐性
- 万が一のときのための危機管理能力とレスキュー技術
上記のようなスキルがあると、仕事に役立ちます。
キャンプ場スタッフ
キャンプ場に来たお客様に対しさまざまなサポートをするスタッフですが、アウトドアに向いている人の特徴としては、自然が好きであったり会話が好きだったりすることが挙げられます。
キャンプ場のお客様は、子どもから大人まで幅広いため、老若男女幅広い年代の人と接することができる人が向いています。
またテントの張り方や火のおこし方、御飯の作り方などの使い方を教えなければならないことがあるため、ある程度のキャンプ道具の知識が必要です。
さらに、虫刺されケアやケガの処置ができる能力があると仕事に役立ちます。
ショップスタッフ
登山(山岳)ガイドやキャンプ場スタッフは、自ら自然のなかで働く職業ですが、ショップスタッフは「アウトドア好きだけど、虫とかが苦手」という方でもできるアウトドア関係の職業です。
アウトドアショップスタッフは、社交的で人と話すことが好きな人やアウトドア商品・製品への興味が強い人が向いています。
また、ショップスタッフは仕事中は基本的に立ちっぱなしのため、ある程度の体力が必要。魅力的な商品が仕入れできる能力や在庫管理能力、豊富な商品知識、接客能力などがあるとよいでしょう。
アウトドア系の仕事に役に立つ資格や学校をご紹介!
アウトドア関係の職種によって、その職業に向いている人や必要なスキルは異なります。
また、仕事に役立つ資格も、どのような仕事をするのかによって違います。
もし、目指しているアウトドア関係の職業が登山(山岳)ガイドの場合、公益社団法人日本山岳ガイド協会の下表の資格がおすすめです。
資格の種類 | 概要 |
山岳ガイドステージⅠ | 国内の無積雪期においての山地・山岳地帯での整備された登山道で、登山ガイド行為を行うことができる資格 |
山岳ガイドステージⅡ | 国内で四季を通じて整備された登山道において登山ガイド行為を行う事ができる資格 |
自然ガイドステージⅠ | 国内において 無積雪期に、人間社会と隣接する里地・里山・山地・高原において自然、歴史、民俗等を解説する自然ガイド行為を行う事ができる資格 |
自然ガイドステージⅡ | 国内において四季を通じて、人間社会と隣接する里地・里山・山地・高原において自然、歴史、民俗等を解説する自然ガイド行為を行う事ができる資格 |
上表の資格を取得していると、無資格よりもガイドとしての信用が向上します。資格取得には学歴は問わないため、取得するのに学校に通う必要はありません。
学校に通って登山(山岳)ガイドに役立つ資格を取得したいという方は、国際自然環境アウトドア専門学校山岳プロ学科がおすすめ。この学校は3年制の学校で、山岳活動全般をカバーできる知識・技術を習得できます。
登山(山岳)ガイドを目指す方だけでなく、アウトドアショップスタッフを目指す方にもおすすめです。
また、キャンプ場スタッフの場合は、公益社団法人日本キャンプ協会の公認資格である下記資格もおすすめです。
- キャンプインストラクター:キャンプ指導(技術、知識)を行えることを認める資格
- キャンプディレクター2級:キャンププログラムの進行とマネジメントを行えることを認める資格
- キャンプディレクター1級:キャンププログラムの責任者を担えることを認める資格
これら資格の取得に興味のある方や学校に通いたいという方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ
アウトドアに関係する職業には、さまざまな種類が存在します。
どの職業を目指すにしても、前提としてアウトドアが好きで興味がなければ意味がありません。
それを満たすだけで、アウトドア関連のどの職業でも未経験からでも目指すことが可能。しかし、必要のないスキルや資格を身につける必要はありません。
まずは、目指したいアウトドア関係の職業を明確にし、その職業を目指すのに必要なスキルを身につけましょう。
(TOP写真提供 = Thijs Kremers / Unsplash.com)
《参考記事一覧》
アウトドア・レジャーの仕事は何がある?趣味を仕事にするアウトドアやレジャーに関する職業7つ(ジョイキャリア)
アウトドアを仕事にする|仕事探しの裏技と職種、役立つ資格について(アウトドアな俺たち)