スポーツビジネスのオンライン講座『HALF TIMEアカデミー』第2期がいよいよ開講。学長・中村武彦氏に聞く見どころとは

いよいよ10月20日に開講を迎える『HALF TIME Global Academy』第2期(10月)。アカデミー学長として第1期(8月)から引き続きプログラム構成と海外講師の招聘を司ってきた中村武彦氏(Blue United Corporation CEO)に、今期の全4回の見どころを聞いた。(聞き手はHALF TIME編集長の山中雄介)

第1期の振り返り「今後の動きが楽しみ」

――まず、8月に開講したアカデミー第1期を振り返ると、いかがだったでしょうか?スポンサーシップ、アジアビジネス、マーケティング、eスポーツといったスポーツビジネスの「コア科目」が並んだともいえます。

中村:HALF TIMEアカデミーで講師たちが共通して発言していたのが、「カスタマイズされたアクティベーションが全て」ということと、「そこに専門性が必要」ということでした。スポンサーシップというと昔はロゴ掲出が全てで、何となく気分が良いという価値提供で済んでいましたが、現在ではファンも巻き込んだ効果の数値化・見える化が行われています。そしてこの先の未来では、それぞれカスタマイズされたKPIが必要になってくるでしょう。

パートナー企業との長いお付き合いの第一歩は、パートナー企業の課題の理解とその解決に即した魅力的なアクティベーションであり、これは同時に他の潜在顧客へのショーケースにもなります。そのためにもお金をいただいて終わりではなく、常にフィードバックに耳を傾け、相手の成長や目的達成に寄与することが大切だと改めて思いました。

ところで、ラ・リーガが今後デジタルを活用したパートナーシップへ舵を切っていくという話の中で、「ePartnership」と命名していたのも面白かったです。さらに、世界中でスポーツバーを展開していくという話もありましたよね(※注)。コロナ後の新たな収益源は世界中のクラブ・企業が模索していますが、デジタルを駆使してグローバルにアプローチして物理的な距離をどう縮めていくのかは、今後の動きとして楽しみに感じました。

※注:後日ラ・リーガのスポーツバー「LaLiga TwentyNine’s」が正式発表された。リーグが設立された1929年にちなんだ名前を冠しており、各地のライセンシーと提携しながら世界中で展開していくという。中東・北アフリカではBarceló Hotel Groupが独占的に展開することも同時に発表されており、第1号は2021年に開業予定。

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MLSクラブとメディアプロ。今期も豪華講師陣が登壇

academy start

――今回の見どころについて伺います。10月は初回の20日に「マーケティング論」、2回目の27日には「強化部(GM)論」をテーマに開催されます。

中村:第一講は、米誌『スポーツ・イラストレイテッド』が「世界で最も興味深いクラブ」と称したラスベガス・ライツFCのオーナー兼CEOのBrett Lashbrook(ブレット・ラッシュブルック)氏が講師です。スタジアムで現金をヘリコプターから配布するなど、奇抜なマーケティングを仕掛け続けています。まだ若く、米MLSコミッショナーの右腕弁護士だった経歴もあり、その後、現MLSのオーランド・シティSCがまだ米独立リーグUSLに所属していた時にCOOとして招聘され、見事MLSに昇格をさせた辣腕です。その後、今度はUSLで彼の実家のあるラスベガスに新チームを自ら創設した経緯があります。

――強化部・GMは、アカデミー初登場の科目です。講師にも注目ということですが?

中村:第二講は、名門UCLA大学時代に代表入りを経験し、今では米サッカー界の殿堂入りを果たした「貴公子」Chris Henderson(クリス・ヘンダーソン)氏を講師に迎えます。現在はシアトル・サウンダーズFCのテクニカルディレクターを務めており、クラブが取組む最先端の強化部の構築に関する講義は見逃せない内容になると思います。ちなみに実は彼、サッカーの親善試合・キリンカップで来日した経験もあるんですよ。

シアトル・サウンダーズFCは、強化部が先進的なことで知られています。数年前にMLSの中でも最も優秀と言われていたGMをまず雇用し、「その年最大の(戦力)補強はGMだ」と言われたほどです。この他にもデータ解析にマイクロソフトからスタッフを雇用し、クラブの過去の映像全てを順次解析し、クラブに適した戦い方を炙り出すというアプローチを行っています。これに基づいて選手獲得からトレーニングの内容、アカデミーの方針などが全てトップダウンで一貫しているのが印象的です。

それを実現するため、映像処理には元英空軍の映像の専門家を雇用したり、アカデミー長やアスレチックトレーナーを英プレミアリーグなどから次々に招聘するなど、強化部への投資を非常に厚く行っています。私自身この強化部のミーティングに参加したこともありましたが、ビジネス的観点からチームの強化に取り組んでおり、是非ともこのアカデミーでその話を少しでもしてもらいたいと考えました。

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「スポーツビジネスでますますメディア事業が重要に」

――後半の11月はどうでしょうか。3日は「スポンサーシップ論」、10日は「放映権ビジネス論」がテーマです。

中村:第三講は、新進気鋭のチームであるニューヨーク・レッドブルズから、マーケティングパートナーシップのシニアディレクターを務めるDarren Meyer(ダレン・マイヤー)氏を迎えて、スポンサーシップについて講義してもらいます。彼は以前、NBAのブルックリン・ネッツに7年間在籍していて、チームのニュージャージーからブルックリンへの移転をリードした経験があり、他にもNYマンハッタンのスポーツ・エンタメ会場「マディソン・スクウェア・ガーデン」でコーポレートセールスを歴任するなどしたベテランです。面白い話が聞けることを楽しみにしています。

――「放映権」もアカデミーで初めて扱う内容ですね。

中村:最後の第四講は、スペイン大手メディアグループのメディアプロ、ラ・リーガ中国、そして中国のスーパースポーツメディアの3社によるジョイントベンチャーの社長に就任をした、放送事業において20年以上のキャリアを持つPilar Jimenez(ピラー・ヒメネス)氏の登場です。

彼女は、メディアプロでスポーツライツ、コンテンツ、イノベーション&オーディビジュアルの分野で活躍し、昨年より中国オフィスを開設。メディアプロのAPAC CEOに就任しています。それ以前はスペイン大手のデジタルエージェンシーWYSIWYGや、FOXインターナショナルなどを歴任してきた大物です。ますますスポーツビジネスにおけるメディア事業の重要性は増していきますのでこの講座もとても楽しみです。

――最後に、これから始まる第2期に向けて、一言メッセージをお願いします。

中村:第1期を振り返えると、受講生からの有益な質問も多く、私自身も大変勉強になりました。今回から同時通訳もつきますので一層参加しやすくなると思います。ぜひ、奮ってご参加ください。

『HALF TIME Global Academy』第2期(10月)は、10月20日(火)に開講する。申込は直前まで公式Webサイトより可能だ。

▶︎『HALF TIME Global Academy』第2期(10月) 公式Webサイト

 
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