ゴルフキャディとは?仕事内容や平均収入など解説!

ゴルファーと一緒にコースをまわるゴルフキャディ。

バッグやクラブを運ぶ人、というイメージのある人も少なくないのではないでしょうか?

本記事では、ゴルフキャディの仕事内容や年収、必要なスキルについて紹介します。

ゴルフの「キャディ」とは

そもそも、キャディとは、18世紀のスコットランドで荷物を運ぶために雇われた人のことを指す言葉。

そして、ゴルフキャディも、プレイヤー(ゴルファー)のバッグやクラブを運ぶために雇われた人のことをいいますが、ゴルフキャディはこれ以外に

  • プレイヤーへのアドバイス
  • 精神的なサポート

などの役割も担います。

したがって、ゴルフキャディはゴルフ規則(R&AやUSGAなどが制定したゴルフの基本ルール)において「規則に従ってプレイヤーを助ける人」と定義されています。

ゴルフキャディの仕事と年収

ゴルフキャディは、ゴルファーに直接雇われるケースとキャディ業務の請負業者に登録してゴルフ場へ派遣されるケース、そして、特定のゴルフ場に雇われるケースに分けられます。

ちなみに、業務内容によって

  • プロキャディ(帯同キャディ):直接プロゴルファーに雇われて一緒にトーナメントを回る
  • ハウスキャディ:キャディ業務の請負業者からの派遣やゴルフ場に直接雇われてプレー客に付く

と呼ばれる名称が異なります。

ゴルフキャディの平均年収

ゴルフキャディの収入は、プロキャディとハウスキャディで異なります。

プロキャディの年収

プロキャディは、雇われたゴルファーから報酬を得ます。報酬金額の相場は、1試合平均基本給が100,000円。

基本給に必要経費などがプラスされるほか、試合で良い成績を残して賞金を獲得した場合には、下表の仕組みで報酬を受け取ることができます。

試合での成績報酬の割合
予選5%
本戦で上位10位以内に入賞7%
優勝10%

ハウスキャディの収入

ハウスキャディは雇われた・派遣されたゴルフ場から収入を得ます。

給料の金額は一律ではなく担当したプレー客の数で決まります。そのため、多くのプレー客を担当すれば給料は上がりますが、担当が少なかった場合は給料が下がります。

ちなみに、収入の相場は1ラウンド1人につき3,000円。

雨の中でコースを回った場合は雨手当が別途つくことがあるようですが、手当の内容はゴルフ場によって異なります。

キャディの仕事内容

キャディの基本的な仕事は、ゴルファーのバッグやクラブを運ぶこと。

クラブの入ったバッグを持ち歩き、必要とするクラブをプレイヤーのところに持って行ったりします。

また、ゴルフカートにプレイヤーを乗せて移動のサポートをすることもゴルフキャディの役割の1つです。

ちなみに、プレイヤーへのアドバイスが禁止されているゴルフですが、キャディだけはプレイヤーに助言することが可能。そのため、コースの特徴やホールまでの距離、風や芝の情報についてアドバイスができるよう、知識を得ておかなければなりません。

また、プレイヤーが打ったボールの捜索や打った際に空いた芝の穴を埋めること、バンカーの砂を整えたり、プレー後の汚れたクラブを手入れしたりすることも大切な仕事です。

この他、ハウスキャディの仕事には、ゴルフ場に来たプレー客の車からゴルフバッグを降ろして運び、1日の終わりにはゴルフカートを掃除して片付けるということも含まれます。

キャディに向いている人

写真提供 = pixfly / Shutterstock.com

ゴルフキャディに必要なのは

  • 体力
  • コミュニケーション能力
  • 的確な対応

の3つ。

1つずつ、詳しくみていきましょう。

体力がある人

キャディの仕事は、重いバッグを担いで長い距離を歩くというもの。

コースによっては、アップダウンの激しい場所でバッグを担いで歩かなければなりません。

そのため、仕事的にも体力勝負な場面も多く、持久力がなければ勤まりません。

コミュニケーション能力が高い人

ゴルフキャディには、プレイヤーの士気を鼓舞する役割があります。

また、ゴルフ場には幅広い年齢層、さまざまな立場の人がゴルフをプレーします。

そのため、時と場合に応じた適切な対応ができるコミュニケーション能力が求められます。

的確な対応ができる人

ゴルフキャディは、ラウンド中に置かれた状況を冷静に判断して、必要な情報を提供したりアドバイスをしたりしなければなりません。

そのため、ラウンド中のプレイヤーの置かれた状況や心理状況に適切な対応ができる人が向いているといえるでしょう。

プロキャディになるには

ゴルフキャディの仕事をするために、特別な資格は必要ありません。

ただし、ハウスキャディになるには、研修を受けたり、ゴルフの基礎が学べる専門養成スクールに通って基礎的なことを学ぶことが求めれます。

また、ハウスキャディで経験を積み、ゴルフ場や請負業者から紹介を受ければプロキャディになることができますが、プロキャディとなるには、ゴルフについての深い知識やスキルが必要だといえるでしょう。

キャディが選ぶゴルフグッズ

ゴルフコースをゴルファーと一緒にまわるゴルフキャディ。

そのおすすめグッズを紹介します。

ゴルフというとゴルフシューズが必要、という認識を持つ人が多いと思いますが、キャディの仕事にはゴルフシューズは必要ありません。

ゴルフシューズはあくまでゴルフをプレーする人のためのもの。

キャディは長距離を歩いたり走ったりすることもあるため、軽い靴の方がおすすめです。

また、ゴルフ場の地面は土で、ぬかるんでいる場所もあるため、洗ったときに乾きやすい靴が向いています。

手袋

ゴルフキャディの仕事をするには、紫外線対策や寒さ対策となる手袋も欠かせません。

また、ゴルフキャディはゴルファーの持ち物に触れる機会も多いもの。衛生面の対策の意味でも手袋の着用が必須です。

時計

ゴルフキャディは、ラウンド中、いつでも時間が確認できる環境を整備しておく必要があります。

そのため、ゴルフキャディには時計が欠かせません。

特にハウスキャディの場合は、プレー客に現在の時間を聞かれることが多いもの。 時計にクラブが当たる可能性もあるため、柔らかいプラスチック製の時計を選ぶといいでしょう。

まとめ

ゴルフキャディになるために必要な資格は特にありません。

しかし、ゴルファーを支えるためには、ゴルフの道具やプレーに関する知識が重要です。

プロキャディになりたい、と思う方は、専門養成スクールなどでしっかりと知識を学び、ハウスキャディとして経験を積んだのち、プロキャディを目指すといいでしょう。

(TOP写真提供 = Microgen/ Shutterstock.com)


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