Jリーグ提携国とは?ホームグロウン制度と外国人枠拡大についても紹介!

みなさんはJリーグ提携国とは何かご存じでしょうか?
この記事では、2019年度から始まったJリーグの新たな制度であるホームグロウン制度と外国人選手枠の拡大について説明し、将来のJリーグ活性化へJリーグ提携国が果たすべき役割について考察していきます。

ホームグロウン制度の導入が開始

2019年度からJリーグでは、各クラブが選手育成にコミットし、アカデミーの現場を変えていくことを目的にホームグロウン制度が導入されました。

ホームグロウン制度とは?

ホームグロウン選手は規定の人数以上、トップチームに登録しなければならないという規定で、ホームグロウン選手の定義は、「満12歳の誕生日を含むシーズンから、満21歳の誕生日を含むシーズンまでの間、3シーズンまたは36カ月以上、自クラブで登録していた選手」とされています。

また、「期間は連続しなくてもよい」「21歳以下の期限付き移籍選手の育成期間は、移籍元クラブでカウントする」「選手を国籍、またはプロ /アマの別、または年齢で区別しない」「JFA・Jリーグ特別指定選手は、ホームグロウン選手とみなさない」とあり、外国人選手であっても定義に適う選手であればホームグロウン選手とみなされます。

規定人数は、J1については2020年までが2人以上、21年は3人以上、22年は4人以上と増加していくことになっており、J2およびJ3は21年まで定めはないが、22年から1人以上が必要になります。

このホームグロウン選手登録が規定数に満たない場合は罰則があり、「不足人数と同数を、翌シーズンのプロA契約25名枠から減ずる」「AFCチャンピオンズリーグ出場クラブの場合、プロA契約27名枠から減ずる」となっています。

外国人選手枠の拡大ー2019年現在ー

前述のホームグロウン制度の導入と併せるようにして、外国人選手枠制度の拡大が2019年度になされました。外国籍選手の登録は、J1、J2、J3ともに制限を設けないことになったのです。試合エントリー(ベンチ入りを含む)および同時試合出場は、J1が5人、J2・J3は4人が上限になります。

ルヴァンカップは、それぞれの所属リーグの外国籍選手枠を利用し、J1参入プレーオフは、外国籍選手の試合エントリー(ベンチ入り)・試合出場は4人が上限となります。

2018年2月1日現在、Jリーグ提携国は、Jリーグがパートナーシップ協定を締結した、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタールの8か国で(オーストラリアおよびスペインは提携契約はあるが含まれず)、これらの国の国籍を有する選手は外国籍選手の人数にカウントされません。

Jリーグの外国人助っ人枠が5から無制限へ

2018年までは、外国籍選手登録は5名以内、試合へのエントリーは3名以内、AFC(アジアサッカー連盟)枠で1名、Jリーグ提携国枠は無制限であったところ、2019年から、外国籍選手登録が無制限、試合へのエントリーはJ1は5人、J2・J3は4人が上限に変更となりました。(なお、AFC枠は消滅)Jリーグ提携国の選手は従来通り外国籍選手の数にはカウントされません。

外国籍選手の登録数が無制限とはいっても、現行の日本サッカー協会のプロ契約制度では、報酬に上限のない契約ができる「A契約」は1チーム25名までと決められていることから最大人数は25名ということにはなります。

ただ、外国籍選手の試合にエントリーできる選手数は微増だったことを考えると、極端に急激な影響を避けたかった改定と言えると思います。

日本のJリーグ活性化のためにできること

写真提供 = CP DC Press / Shutterstock.com

これら制度の変更は、いずれも規制緩和によってクラブの選択肢を広げ、高水準の競争を実現することを目的としています。

最近のJリーグ では、日本で育った選手たちが日本代表チームで活躍し、海外チームのオファーを受け移籍することが普通に起こるようになってきました。

それ自体は日本サッカー界のレベルアップにも寄与することになるため歓迎すべき話ではありますが、Jリーグで育った人気選手の海外への流出はその選手を応援してきたサポーターにとっては残念で、Jリーグの人気や魅力の低下につながることになりかねません。

そのため、各チームで育てた選手を一定数登録させる制度を導入したものです。

一方、2018年の神戸のA・イニエスタのような海外の人気選手の獲得は、彼一人を見たさにどの試合もスタジアムが一杯になることになればスポンサーにとっては喜ばしいことで、さらに人数制限なく登録できることには歓迎でしょう。

資金が豊富なチームほど登録が無制限となったことを受けて、いくらJリーグ提携国選手が外国人枠にカウントされないとしても、提携国以外の海外の人気選手の獲得に動くことになりそうです。

Jリーグとしては、チームが海外選手の獲得とホーム選手の育成とを両輪として力を入れることで、将来的な日本サッカー界の育成・強化、ひいてはアジアのサッカーの育成・強化という利益につながるものにしたいとの哲学があるものと思います。

ただ、そういった意味では、Jリーグがアジアのトップ選手が切磋琢磨して実力を上げる場になって欲しいと思うと、今回のAFC枠の消滅は残念です。

まとめ

Jリーグ提携国選手には、最近では「タイのメッシ」と呼ばれるチャイナップ選手らJリーグで結果を残す選手も出てきています。

Jリーグ提携国選手たちの今後の一層の活躍によってホームグロウン制度でも外国人枠拡大についても大切な役割が期待されます。

Jリーグのホームグロウン制度導入と外国人枠の拡大はセットで行われました。

Jリーグを取り巻く環境の動きは激しさを増しています。これらの制度改革によりチームがどう動くか、それによって今後Jリーグやアジアサッカーの活性化につながっていくのか、これからもJリーグの制度や規定の変更からは目が離せません。

(TOP写真提供 = daykung / Shutterstock.com)


《参考記事一覧》

Jリーグ2018・アジア枠、Jリーグ提携国枠(サッカーグラフィック小僧)

「ホームグロウン制度」の導入と「外国籍選手枠」の変更について(J.LEAGUE.Jp)

【2019年Jリーグ】外国籍選手枠・AFC枠撤廃と日本サッカーの未来(KOHEI55)

 
最新の
スポーツビジネス情報を
お届けします。
HALF TIME 無料会員登録特典

・イベント先行案内
・最新スポーツビジネス情報
・スポーツ関連プロジェクト求人案内

HALF TIME 無料会員に登録