心に残ったバスケット選手・監督の名言10選

第1線で活躍するスポーツ選手はいつの時代も子どもたちの憧れであり、語った名言でも人々を感動させます。また、スポーツ指導者の語った名言のなかにも、聞いた人の考えを一新させる言葉もあります。

本記事ではスポーツ選手・指導者の名言から、バスケット選手・指導者の野球選手の名言をピックアップして紹介していきます。

また、伝説のバスケ漫画「スラムダンク」の名言からもピックアップしているので、ぜひご覧ください。

日本人 バスケットボール選手の名言

まず紹介するのは、日本人選手の名言です。

田臥勇太

「後悔もするし弱音も吐く、それでも必ず前を向く。」

身長や体格の問題から「NBAは日本人には無理」と言われていたなか、日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太選手。高校時代では1年生からレギュラーとなり、高校総体・国体・全国高校選抜の3タイトルを3年連続で優勝に導き、史上初の9冠を達成しました。

その後、2002年にスーパーリーグ・トヨタ自動車アルバルクに入団しますが、翌年には退団。2003年9月にはNBAのデンバー・ナゲッツと契約しましたが、活躍できずにすぐに解雇されてしまいました。

その後、2004年9月6日にNBAフェニックス・サンズと契約し、同年フェニックス・サンズの開幕メンバーに登録され、日本人初のNBAプレーヤーとして活躍しました。

日本復帰後はJBLのリンク栃木ブレックスに入団し、現在は日本のバスケットボール界を牽引する1人です。

田臥勇太選手は、他にも下記の言葉を残しました。

「バスケットが好きだという気持ちを、誰にも負けずにやる。」

「戦い続けることしかない。」

「チャンスということで言えば、誰にでもある。」

町田瑠唯

「自分たちも楽しまないと、見ている人も楽しめない。」

町田瑠唯選手は、2010年に札幌山の手高校を主将としてインターハイ・国体・ウィンターカップの3冠に導いた後、富士通に加入。2011-12シーズンでは、レギュラーシーズン27試合に出場して1試合平均3.3アシストを記録し、Wリーグルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。

その後、Wリーグ2014-15シーズンにはアシスト数でリーグ1位となり、リーグベスト5に初選出され富士通の7シーズンぶりのファイナル進出に貢献したことでも注目を浴びました。

また町田瑠唯選手、日本初のオリンピック準優勝となった2021年の東京大会のメンバーの1人でもあります。そのオリンピックでは、全6試合にスターターで出場しており、全選手中1位の12.5アシストを記録しています。

町田瑠唯選手は、他にも下記の言葉を残しました。

「勝つことを意識するのは一番大事、その上で楽しむ。」

「自分自身をしっかりと磨いていく。」

香西宏昭

「数日前までできなかったことができるようになったり、自分が成長するのがすごくうれしかったですね。」

香西宏昭選手は、「NO EXCUSE」に所属するプロ車椅子バスケットボール選手で、2021年のパラリンピック大会での車いすバスケットボール男子日本代表選手の1人です。

先天性両下肢欠損で、小学6年生の時に参加した車いすバスケットボールの体験会をきっかけにクラブチーム「千葉ホークス」に入団。高校卒業後には渡米し、2013年の大学卒業した後にドイツ・ブンデスリーガのハンブルクとプロ契約して、日本人初の海外で活躍するプロ車椅子バスケットボール選手となりました。

東京大会でも香西宏昭選手は活躍し、日本の銀メダル獲得に大きく貢献しました。

香西宏昭選手は、他にも下記の言葉を残しました。

「時が経つのも忘れるくらいに没頭。もちろん疲れはするんですけど、もっとやりたい!もっとやりたい!と意欲の固まりでした。」

海外選手の名言

続いて、海外のバスケット選手たちが語った名言を紹介します。

コービー・ブライアント

「失敗を恐れる人はおそらく失敗するだろう。」

NBAプレイヤーだった父親の影響を受け、バスケットボール選手を志したというコービー・ブライアント選手。コービーという名前は、父親がお気に入りだったアメリカの鉄板焼きレストラン「Kobe Steak House(神戸ステーキハウス)」の店主から聞いた「KOBE(神戸)」の名称が由来となっています。

数々の勝負を決するクラッチシュートを決めていたことから、狙った獲物は99.9%の確率で仕留める猛毒蛇の「Black Mamba(ブラックマンバ)」というニックネームが付けられています。

コービー・ブライアント選手は、他にも下記の言葉を残しました。

「怠け者を受け入れることはできない。考え方が違うんだ。理解できないし、理解しようとも思わない。」

「わたしは前進する方法を学ぶためだけに過去を振り返る。目的を持って自分と向き合う。」

「わたしが冷静さを失えば、みんなも動揺する。」 

レブロン・ジェームズ

「失敗を恐れるな。それが成功する唯一の道だからだ。いつも成功するとは限らないし、俺はその事を知っている。」

NBA史上最高のバスケットボール選手の1人であり、バスケットボールの神様であるマイケル・ジョーダン選手より優れた選手であるとの声も多いレブロン・ジェームズ選手。これまでに、NBAチャンピオン4回、NBAファイナルMVP4回、MVP4回を獲得しています。

また、17年連続NBAオールスターゲーム出場やオールNBAチーム選出、2回のオリンピック金メダルを獲得し、数々の歴代記録を更新し続けています。

レブロン・ジェームズ選手は、他にも下記の言葉を残しました。

「自分の番が回って来たらベストを尽くす。」

「フル出場しなかろうが、ベンチスタートだろうが、そんなことは気にならない。」

「いつも自分のゲームをするだけ。」

デニス・ロッドマン

「他人にあなた自身が誰かを決めさせるな。」

1980年代から90年代にかけて、NBAで活躍したデニス・ロッドマン選手。優れたディフェンダーで、現在でも歴代屈指のリバウンド王と呼ばれています。その一方で、奔放なライフスタイルでコート外でも注目された選手でした。

少年時代にはホームレス生活をしており、万引きなどの犯罪を繰り返すなど、後にNBAプレーヤーになるとは想像もつかない日々を過ごしていました。

下記の名言には、そうした過去の想いが込められているのでしょう。

「ただ認めてもらいたかった。」

「判断するのは自分なのだ。」

「落とし穴は自分の中にあるんだ。」

監督の名言

写真提供 = Klara Kulikova / Unsplash.com

次に紹介する言葉は、バスケットの指導者や監督が語った名言です。

トム・ホーバス

「夢を大きく持たなければ、目標は達成することができません。」

自身も元プロバスケットボール選手で、引退後の2010年に女子Wリーグに所属するJXサンフラワーズ(現ENEOSサンフラワーズ)からオファーでコーチに就任し指導者となったトム・ホーバス氏。2017年に外国人初の女子日本代表のヘッドコーチに就任し、FIBA女子アジアカップでは、2017年大会と2019年大会で優勝を達成しました。

2021年のオリンピック東京大会でも指揮をとっており、トム・ホーバス氏の指導・指揮が女子日本代表を日本史上初の銀メダル獲得に導いたと言っても過言ではありません。

トム・ホーバス氏は、他にも下記の言葉を残しました。

「このチームにスーパースターはいないけどスーパーチームだよ。」

「自分の力を信じていなければ何もできない。」

「できるからやらせるんです。」

ジョン・ウッデン

「他人よりうまくなろうとしてはいけない。常に最高の自分になるための努力をしなさい。」

UCLAを7連覇を含む10度の全米制覇に導いたジョン・ウッデン氏。そのことから、「ウェストウッドの魔術師」や「20世紀最高の指導者」と称されました。選手時代にはNBLなどのプロリーグでプレーし、134本連続フリースロー成功という記録を保持しており、1960年にバスケットボール殿堂入りしています。

さらに、指導者としても優れており、1973年にはヘッドコーチとして、再度バスケットボール殿堂入りを果たしました。

スポーツ史上最も偉大なコーチの1人で、その名言や教えはバスケット界だけでなく、ビジネスなどの多方面の多くの人々に影響を与えたといわれています。

ジョン・ウッデン氏は、他にも下記の言葉を残しました。

「本当に大切なのは、すべてわかったと思った後に学ぶことだ。」

「逆境は人が己自身を知ることのできる絶好の機会である。追従者のいなくなる特別な時だから。」

「称賛も批判も受け入れてはいけない。どちらに夢中になるのも、弱さである。」

京谷和幸

「努力という言葉あまり好きじゃないんです。だって、好きなこと自分で選んだことに全力で取り組むのは当然でしょう。」

車いすバスケットボール男子日本代表のヘッドコーチとして、2021年のパラリンピック東京大会で男子日本代表を準優勝に導いた京谷和幸氏。元プロサッカー選手で、高校3年生の時からバルセロナ五輪代表候補に選ばれるなどしています。

高校卒業後に古河電工業に入社し、東日本JR古河サッカークラブ(現ジェフユナイテッド市原・千葉)とプロ契約しましたが、初のJリーグ開幕から半年後に交通事故に遭い脊髄を損傷。下半身不随となり、車いす生活を送ることとなり引退しました。

その後、車いすバスケットボールの元日本代表ヘッドコーチ小滝修との出会いをきっかけに、車いすバスケットボール選手として復帰。その後、2000年のシドニー大会・2004年のアテネ大会・2008年の北京大会・2012年のロンドン大会の4つのパラリンピック大会に、日本代表として出場しました。

ロンドン大会後に現役を引退しましたが、再びサッカーのピッチに戻るため、サッカー指導者を目指して努力を続けているとのことです。

京谷和幸氏は、他にも下記の言葉を残しました。

「別に特別な人生を送っているわけじゃない。大変な境遇の人は大勢いるし、どの人にも、どの夫婦にも、どの家庭にも、それぞれの思いがあって、ドラマがある。それがぼくの場合、たまたまJリーガーで、交通事故に遭って、車椅子バスケの選手になっただけ。」

スラムダンクの名言

アニメ化もされ、バスケット人気のきっかけとなった伝説のバスケット漫画『スラムダンク』から、名言を紹介します。

安西先生

「お前の為にチームがあるんじゃねえ、チームのためにお前がいるんだ!!」

安西先生の名言と言えば、「あきらめたら そこで試合終了ですよ。」が有名ですが、本記事では上記の名言を紹介します。

こちらの名言は、安西先生が白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)と呼ばれていたころに、自分のセンスを信じてバスケを続けていた矢沢という選手の目を覚ました言葉。

1人がズバ抜けていても、それがチームで勝利しなければ意味がないという、チームワークの大切さを教えてくれる言葉です。

まとめ

今回は、バスケット選手・監督の言葉を紹介してきました。

名選手・名監督と呼ばれる選手たちも、常に順風満帆だったということはなく、生まれ持った才能だけで成績を残してきたということでもありません。

常人以上の努力と何度もの挫折を味わいながらも、バスケットを続けてきたからこそ、名選手・名監督と人々に親しまれるようになったのです。そんな有名選手や監督たちが語った言葉には、その人の人間性や生き様が如実に現れています。

本記事が、バスケットボール選手や監督の名言について知りたい方の参考になれば幸いです。

(TOP写真提供 = LOGAN WEAVER / Unsplash.com)


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