ビリヤードの打ち方とは?ショットの種類や上達のコツを徹底解説!

「ビリヤードにはどんな打ち方があるんだろう?」

「うまく打つためのコツを知りたい…」

このような疑問にお答えします。

ビリヤードが上手な人を見ていると、球がポケットに吸い込まれるように入っていきます。

跳ね返りを利用して、想像していた球と違う球が入っていく様子はまるで魔法のようですよね。

老若男女問わず誰でもすぐに始められるのがビリヤードの魅力。

そこでこの記事では「ビリヤードの打ち方」に着目し、ショットの種類や上達のコツを初心者向けに詳しく解説していきます!

ビリヤードってどんなスポーツ?

ビリヤードは、キューと呼ばれる棒と球を使う競技です。

長方形の台上にある球をキューで撞いて、別の球に衝突させてそれらの球をいかにコントロールできるかの精度を競い合います。

はじめに、ビリヤードの基本ルールと種類について解説していきます。

ビリヤードの基本ルール

ビリヤードには、ファールとなる行為がいくつかあります。

ゲームの種類毎にそれぞれのファールがありますが、以下はどのゲームにも共通の基本的なファールになります。

  • 手球が狙うべき正しい的球に当たらない
  • キューのタップ以外で球を触る
  • ショット時に両足が床から離れる
  • 手球がポケットに落ちる(スクラッチ)
  • ボールが動いているのに次のショットを開始してしまう
  • 撞いた手球が跳ね返ってきてキューに触れてしまう(二度撞き)
  • 手玉や的玉が場外に出る

ビリヤードの種類

ビリヤードの種類は大きく分けて「ポケットビリヤード」「キャロムビリヤード」「スヌーカービリヤード」の3つに分かれます。

ポケットビリヤード

球をテーブルの6つの穴(ポケット)に落としていくゲームです。

一番人気のあるゲームはナインボールで、国内のビリヤード人口の大部分を占めています。

キャロムビリヤード

自分の撞いた球を他の球に当てるゲームです。

穴(ポケット)のないテーブルを使用します。

スヌーカービリヤード

ポケットビリヤードやキャロムビリヤードよりも一回り大きいテーブルを使用し、的球を落とすゲームです。

日本ではあまりなじみがないですが、世界的には最もプレーヤーが多いと言われています。

打ち方の種類

ここではビリヤードの打ち方について紹介していきます。

ビリヤードには次のような打ち方がありますので、ひとつずつ見ていきましょう。

  • フォローショット
  • ドローショット
  • ブレイクショット
  • ジャンプショット
  • クッションショット
  • キスショット
  • キャノンショット
  • マッセ

フォローショット

フォローショットは「押し球」とも言います。

一番頻繁に使われるショットです。

フォローショットの打ち方は手球の中心部により上半分を狙います。

上を撞くことでトップスピンがかかり、的球に当たっても手球は前進します。

上部を狙いすぎて突いてしまうとミスショットになってしまいます。

キューが上を向いてしまわないように台と平行に打つのがポイントです。

ドローショット

ドローショットは「引き球」とも言います。

フォローショットとは逆に、手球の下半分を撞くことでバックスピンをかける打ち方です。

フォローショットと違って、バックスピンがかかっているため手球が的球と一緒にポケットに落ちてしまうことが少ないでしょう。

しかし、初心者がミスしやすいショットなので、正確に手球を撞くためには、撞く高さや力加減を調整しながら何度も練習することが大切です。

ブレイクショット

ゲームをスタートさせるショットのことをブレイクショットと呼びます。

的玉が壊される(ブレイク)という意味から来ています。

ブレイクショットの一番のポイントは「強く」「正確に」撞くことです。

強く撞くことを意識しすぎてしまうと力んでしまい、正確さが失われてしまいます。

そのため手球の「真ん中をコンパクトに」撞くという事が大切です。

ジャンプショット

ジャンプショットとは、手球を高くジャンプさせて、的玉の邪魔になる球を飛び越えて打つショットです。

ジャンプショットは、ブリッジを高めに設定し、上から手玉の下に向かってキューを突き下ろすように打ちます。

クッションショット

クッションショットとは、手球をクッションに当てて跳ね返らせて的球に当てるショットです。

的球に当てるにはどの角度でクッションのどの位置に打てば一番いいか考えて打ちます。

クッションショットのコツは、手球に回転をかけないように中心を撞くことがポイントです。

キスショット

キスショットとは、的球を直接ポケットに入れるのが難しい場合、他のボールの跳ね返りを利用して的球をポケットに入れる方法です。

ボール同士が当たれば進行方向に対して90度の角度で跳ね返ることを利用して打つショットです。

キャノンショット

キャノンショットも、キスショットと同様にボール同士の跳ね返りを利用します。 

キスショットは他のボールの跳ね返りを利用して的球をポケットに入れるのに対し、キャノンショットは、手球を的玉に当ててから別の球をポケットに入れるショットです。

マッセショット

マッセショットは、ジャンプショットと同じく上から球を突き下ろすショットです。

マッセショットは、手球に回転をかけることで、軌道をカーブさせます。

キューの角度や手球の当てる場所、力の入れ加減によってカーブ自体が変化するので、非常に高度なショットです。

マッセショットを禁止しているお店もありますので、注意が必要です。

打ち方のコツ・上達するには

写真提供 = Zakaria Zayane / Unsplash.com

つぎに、上達するための打ち方のコツを解説していきます。

スタンスを決める

スタンスをしっかり決めることは、安定したショットを打つために最も重要なことです。

スタンスが広すぎたり、狭すぎたりすると力や方向が定まらずショットが安定しません。

肩幅と同じか、それよりも少し広いくらい幅で構えるのがいいでしょう。

足は狙う方向に対して真っ直ぐ構えます。

狙う方向とキューの先端、頭、足がすべて一直線にするのがポイントです。

顔をキューに近づける

顔がキューから離れた状態で打つと方向が定まらず、ショットが安定しません。

顔をキューの近くまで下げて、狙う方向を見定めて打つようにしましょう。

ブリッジを安定させる

ブリッジとは、ショットを打つときにキューを支える手の形のことです。

正確なショットを打つためにはブリッジを安定させることが不可欠です。

ここではブリッジの例について紹介しましょう。

スタンダードブリッジ

人差し指と親指で輪を作り、その中でキューを動かすブリッジです。

小指、薬指、中指を台の上でしっかりと固定させてキューがふらつかないようにします。

オープンブリッジ

親指と人差指の間に溝を作って、その上でキューを滑らせるブリッジです。

スタンダードブリッジと同じく小指、薬指、中指を台の上で安定させます。

初心者に一番向いているブリッジです。

レールブリッジ

手玉が台のクッションに近い位置の時にレール上で打つブリッジです。

キューをレール上に置き、手のひらをレールにのせて、人差指でキューをまたいでレールに指先をつけます。

親指をキューにあててしっかり安定させて打つことがポイントです。

スタンディングブリッジ

手玉の手前に障害物になる的球があるときに、それに触れないようにブリッジを高くする方法です。

障害物になる的球の手前に小指、薬指、中指、人差指をつけて立たせます。

オープンブリッジと同じく、親指と人差指の間に溝を作りその上でキューを滑らせます。

高さがあると不安定になるため、人差指と中指をくっつけるのがコツです。

メカニカルブリッジ

手玉が遠い位置にありブリッジが作れないときは、メカニカルブリッジという補助器具を使うことができます。

手前にメカニカルブリッジを置き、動かないように持ちながらキューを打ちます。

まとめ

ビリヤードは体力の差や年齢、性別に関係なく誰でも楽しめるスポーツです。

狙い通りに打てたときの達成感や喜びはひとしおです。

頭と身体をバランスよく使うことができるのがビリヤードの魅力。

この記事を読んで、ビリヤードに興味を持ってくれる人がひとりでも増えたら幸いです。

(TOP写真提供 = Christian Wiediger / Unsplash.com)


《参考記事一覧》

ビリヤードで上達するための正しいフォームと打ち方【おすすめ練習法】(ビリヤードで上達するための正しいフォームと打ち方【おすすめ練習法】)

初心者から楽しめるビリヤード情報サイト ブレイクショット!(初心者から楽しめるビリヤード情報サイト ブレイクショット!)

ビリヤード初心者のための打ち方の基本(調整さん)

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