ゴルフでスコアアップをするのに重要となるのが飛距離です。ただし、遠くに飛ばした方がよいということでもありません。
そもそも、重要なのは、飛距離を伸ばすことではなく自分の飛距離を把握することです。
今の自分のゴルフクラブごとの飛距離を把握できていれば、狙った場所に正確に打つことができるようになるでしょう。それこそが、ゴルフのスコアアップに繋がります。
本記事では、ゴルフの飛距離について解説しています。
ゴルフのスコアアップを目指している方は、ぜひご覧ください。
ゴルフ飛距離 男女別の平均値は？
ゴルフにおいて、自分の飛距離を把握することができれば、平均より飛んでいるかどうかを見極めることができます。
ここでは、男女別における下記のクラブごとに、飛距離の平均値を紹介していきます。
- ドライバー
- フェアウェイウッド
- ユーティリティ
- アイアン
- ウェッジ
それでは、詳しくみていきましょう。
ドライバーの男女別の平均飛距離
ゴルフラウンドでの最初のプレイ（ティーショット）で主に使用されるクラブであるドライバー。第1打目に使用されているクラブであることから、1番ウッドとも呼ばれており、飛距離を出すことを目的としたクラブです。
そのため、ヘッドが一番大きく、重量がもっとも軽くなっています。
また、クラブのなかでも、シャフトが1番長いことも特徴の1つ。このシャフトが長いほど飛距離が出るようになりますが、その分、ヘッド面で正確にボールを捉えることが難しくなります。
そのドライバーを使った場合の平均飛距離を、下表にまとめました。
| 【男性】 | 【女性】 |
| ・ロングヒッター：260ヤード前後 ・ミドルヒッター：230ヤード前後 ・ショートヒッター：200ヤード前後 | ・ロングヒッター：200ヤード前後 ・ミドルヒッター：175ヤード前後 ・ショートヒッター：150ヤード前後 |
フェアウェイウッドの男女別の平均飛距離
ゴルフにおけるフェアウェイウッドとは、その文字通り、フェアウェイ上で使用することを主な目的としたウッドクラブ。ドライバーの次に飛距離を出せるクラブで、下記のクラブが該当し、FWと表記されています。
- 2番ウッド：ブラッシー
- 3番ウッド：スプーン
- 4番ウッド：バフィー
- 5番ウッド：クリーク
- 7番～9番：ショートウッド
ドライバーの次にシャフトが長く、ロフト角が小さいことが特徴の1つ。ロフト角が小さいため、地面にあるボールを直接打つことが可能です。
そのうち、3・5・7番を使った場合の平均飛距離を男女別に下表にまとめました。
| 【男性】 | 【女性】 |
| ・ロングヒッター：3W（235ヤード前後）、5W（215ヤード前後）、7W（180ヤード前後） ・ミドルヒッター：3W（210ヤード前後）、5W（195ヤード前後）、7W（170ヤード前後） ・ショートヒッター：3W（195ヤード前後）、5W（180ヤード前後）、7W（160ヤード前後） | ・ロングヒッター：3W（180ヤード前後）、5W（150ヤード前後）、7W（125ヤード前後） ・ミドルヒッター：3W（170ヤード前後）、5W（135ヤード前後）、7W（105ヤード前後） ・ショートヒッター：3W（160ヤード前後）、5W（125ヤード前後）、7W（95ヤード前後） |
ユーティリティの男女別の平均飛距離
近年、使用している方が増えているユーティリティ。ゴルフにおけるユーティリティは、1980年代に誕生したクラブでUTと表記されることもあります。
特徴は前述の二つのクラブの中間的な性能であるということで、ハイブリッド・クラブと呼ぶ方もいます。
低い弾道のショットが打てるため、ランでの飛距離を伸ばすことが可能。ロフト角が17度～27度までの商品がラインナップされているため、好きな角度のクラブを選ぶことができます。
主流であるユーティリティ（21度）を使った場合の平均飛距離を、男女別に下表にまとめました。
| 【男性】 | 【女性】 |
| ・ロングヒッター：200ヤード前後・ミドルヒッター：180ヤード前後・ショートヒッター：160ヤード前後 | ・ロングヒッター：135ヤード前後・ミドルヒッター：125ヤード前後・ショートヒッター：100ヤード前後 |
アイアンの男女別の平均飛距離
ゴルフでのアイアンは、主にグリーンを狙うなど、ボールを狙ったポイントに打つ際に使用します。アイアンは3～9の番手があり、それぞれにロフト角が違っているため、打てる飛距離が変わります。
そのため、適した飛距離に合わせたクラブの選択と使い分けが重要となってきます。
- 3～5番アイアン：ロングアイアン
- 6～7番アイアン：ミドルアイアン
- 8～9番アイアン：ショートアイアン
一般的には、このように呼ばれていますが、明確に定義されているということではありません。そのため、人によって番手の認識が異なります。
各アイアンの平均飛距離を、男女別に下表にまとめました。
| 【男性】 | 【女性】 |
| ＜ロングアイアン＞ ・ロングヒッター：3番（200ヤード前後）、4番（185ヤード前後）、5番（170ヤード前後） ・ミドルヒッター：3番（180ヤード前後）、4番（170ヤード前後）、5番（160ヤード前後） ・ショートヒッター：3番（160ヤード前後）、4番（150ヤード前後）、5番（140ヤード前後） | ＜ロングアイアン＞ ・ロングヒッター：3番（160ヤード前後）、4番（150ヤード前後）、5番（140ヤード前後） ・ミドルヒッター：3番（125ヤード前後）、4番（120ヤード前後）、5番（110ヤード前後） ・ショートヒッター：3番（100ヤード前後）、4番（90ヤード前後）、5番（80ヤード前後） |
| ＜ミドルアイアン＞ ・ロングヒッター：6番（160ヤード前後）、7番（150ヤード前後） ・ミドルヒッター：6番（150ヤード前後）、7番（140ヤード前後） ・ショートヒッター：6番（130ヤード前後）、7番（120ヤード前後） | ＜ミドルアイアン＞ ・ロングヒッター：6番（130ヤード前後）、7番（120ヤード前後） ・ミドルヒッター：6番（100ヤード前後）、7番（90ヤード前後） ・ショートヒッター：6番（70ヤード前後）、7番（65ヤード前後） |
| ＜ショートアイアン＞ ・ロングヒッター：8番（140ヤード前後）、9番（130ヤード前後） ・ミドルヒッター：8番（130ヤード前後）、9番（120ヤード前後） ・ショートヒッター：8番（110ヤード前後）、9番（100ヤード前後） | ＜ショートアイアン＞ ・ロングヒッター：8番（110ヤード前後）、9番（95ヤード前後） ・ミドルヒッター：8番（80ヤード前後）、9番（70ヤード前後） ・ショートヒッター：8番（60ヤード前後）、9番（55ヤード前後） |
ウェッジの男女別の平均飛距離
ゴルフにおけるウェッジもアイアンの1種ではありますが、下記の点で異なっているため、別の種類として区別されています。
- 主に100ヤード以内での近距離のショットで使用する
- 適している場面が決まっている
例えば、アプローチで使用するクラブがピッチングウェッジ（PW）とアプローチウェッジ（AW）。そして、バンカーなどで使用するクラブがサンドウェッジ（SW）です。
また、ラフやフェアウェイなどから安定してロブショットが打てるロブウェッジ（LW）もあります。
ウェッジは種類ごとに飛距離が異なるだけでなく、下記のように打てるショットの属性も異なるため、アイアン以上にどのクラブを選ぶのかが重要です。
- PW：飛距離を出しやすく、ボールが転がりやすい
- AW：高弾道のボールが打てる
- SW：ボールを上げやすい
- LW：強力なスピンをかけた高いボールか打てる
PW・AW・SWを使った場合の平均飛距離を、男女別に下表にまとめました。
| 【男性】 | 【女性】 |
| ・ロングヒッター：PW（120ヤード前後）、AW（110ヤード前後）、SW（100ヤード前後） ・ミドルヒッター：PW（105ヤード前後）、AW（95ヤード前後）、SW（80ヤード前後） ・ショートヒッター：PW（80ヤード前後）、AW（70ヤード前後）、SW（60ヤード前後） | ・ロングヒッター：PW（80ヤード前後）、AW（70ヤード前後）、SW（60ヤード前後） ・ミドルヒッター：PW（60ヤード前後）、AW（55ヤード前後）、SW（50ヤード前後） ・ショートヒッター：PW（50ヤード前後）、AW（45ヤード前後）、SW（40ヤード前後） |
飛距離を伸ばすには、まずクラブの役割を知ることが大切
上記で紹介したように、ゴルフではクラブの種類・番手ごとに平均飛距離が異なり、下記のように種類や番手ごとに役割も違います。
- ドライバー：飛距離を獲得する役割
- フェアウェイウッド：できるだけ遠くに飛ばす役割
- ユーティリティ：フェアウェイウッドとアイアンの飛距離差を埋める役割
- アイアン：グリーンへ運ぶ役割
- ウェッジ：グリーンまでの短い距離を狙って打つ役割
ただ飛距離を伸ばしたいのであれば、フェアウェイウッドを選択すれば飛距離は出ます。
しかし、飛距離を稼ぐ場合でも、キャリーで飛距離を出した方がよい場合もあれば、ランで稼いだ方がよい場合もあります。
また、ラフやバンカーでのショットには、フェアウェイウッドは適していません。そのため、アイアンを使用した方が飛距離が出る可能性の方が高いです。
そのため、今の状況に最適な役割のクラブを選択することが、ゴルフでは飛距離を伸ばすためには大切です。
自分の飛距離を把握すると、スコアアップに繋がる！
ゴルフでは、自分の飛距離を把握していれば、その状況にもっとも適したクラブの種類・番手を選ぶことができるようになります。
上記で紹介したように同じ種類・番手のクラブであっても、ロングヒッターとショートヒッターでは平均飛距離が異なります。
そのため、「このクラブの飛距離の平均は○○ヤードだから」といった決め方をしていては、適したクラブを選ぶことはできず好スコアは望めません。
クラブ別の平均飛距離を知っておくことも重要ですが、それ以上に自分の飛距離を把握しておきましょう。
まとめ
今回は、ゴルフにおける飛距離について解説してきました。
クラブ別の飛距離を正確に把握し、狙った距離をしっかりと打てるようになれば、間違いなくスコアアップできるでしょう。
飛距離は、屋内外の練習場、飛距離測定器などで計測が可能。ただし、実際のコースだと、その日の天候や季節・時間・コースの状態などによって、屋内や練習場で計測した数値と異なってしまうことも珍しくありません。
そのため、実際のコースでも測定し、より正確な平均値を知っておくことをおすすめします。
（TOP写真提供 = Splash It / Unsplash.com）
《参考記事一覧》
ゴルフ飛距離の目安は？番手ごとの平均値を総まとめ【男女別の早見表】（GOLFAVO）
ゴルフクラブの役割と飛距離の把握が上達への近道（Rakuten GORA）
