スポーツ業界のマーケティングの仕事内容とは?求められるスキルを紹介!

チームの運営を行う上で欠かせないのが収益を上げることですが、スポーツチームや団体の収益を上げるために重要なのがチームや団体に興味を持ってもらうこと。

そのために欠かせないのがマーケティングです。

本記事では、スポーツ業界のマーケティングの仕事や求められるスキル、必要な資格などについて紹介します。

ぜひ参考にしてください。

マーケティングの仕事とは

マーケティングの仕事とは、商品やサービスが売れ続ける仕組みを作ること。そして、その仕事を担う人のことをマーケターやマーケッターと呼びます。

マーケティングの仕事には、下記の内容があります。

  • 市場調査の結果の集計や分析をする
  • 新商品や新サービスの戦略を立てる
  • 市場に効果的にアプローチするための計画を考える
  • 戦略や計画の検証をする

マーケティングの仕事の中でも、スポーツに特化したものを「スポーツマーケティング」と呼びますが、スポーツマーケティングは

  • スポーツのマーケティング
  • スポーツを活用したマーケティング

の2つに分けることができます。

まず、スポーツのマーケティングとは、所属するチームや団体といったスポーツ組織自体を宣伝すること。マーケティング活動によって、選手のファンや試合の観客・スポンサーを増やして、チームの収益増加を目指すことがその目的です。選手とチームのファンやスポンサーとなる企業を繋ぐ役割もあります。

そして、スポーツを活用したマーケティングとは、チーム・団体のスポンサーとなった企業が、スポーツやチーム・選手を活用して自社のマーケティングに活かす活動のこと。

スポーツを活用したマーケティングにより、スポンサー企業はスポーツを通して自社商品・サービスなどの認知度やブランドイメージの向上、収益化を図ることができます。また、スポーツチーム・団体はスポンサーの商品・サービスが売れることで、スポンサー料(契約料)を確保し、スポーツ業界の認知や集客に繋げることができます。

マーケターに求められるスキル

マーケティングの仕事には、下記のようなスキルが求められます。

  • 行動力と分析力
  • コミュニケーションとプレゼンテーション能力
  • 発想力

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

行動力と分析力

マーケターに求められるスキルに、企画やアイデアを思いついたら瞬時に動くことができる行動力が挙げられます。

マーケティングでは、すぐに行動しなかったことで、せっかくのチャンスを逃してしまうケースがあります。つまり、マーケティングの仕事をするうえで行動力は欠かせないものであるといえるでしょう。

また、マーケティングでは、情報を収集するのはもちろん、収集した情報からスポーツ業界の市場の動向やチームのファン・スポンサー企業のニーズを正しく把握することが求められます。

つまり、マーケターには分析力が欠かせない、といえるでしょう。

コミュニケーションとプレゼンテーション能力

スポーツマーケティングの仕事には、選手とファンを繋ぐという役割もあります。

したがって、マーケターにはコミュニケーション能力も求められます。

また、上司やスポンサー企業に対して現在の状況や新たな企画の説明・提案をする場合には、プレゼンテーション能力が必要です。

プレゼンテーション能力が低ければ、上手く説明することができず、交渉がスムーズに行えないもあるため、プレゼンテーション能力を身につけるようにするといいでしょう。

発想力

マーケターに求められるスキルとして、豊かな発想ができる発想力が挙げられます。

市場調査で得られた情報から面白いアイデアを発想できれば、集客に成功する可能性が高ります。そして、集客に成功すれば、収益に結びつけることもできるでしょう。

スキルアップするには

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マーケティングの仕事に求められるスキルとして行動力や分析力、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、発想力がある、と前述しましたが、これらのスキルがないからといって、スポーツマーケティングの仕事ができないということではありません。

上記で紹介したスキルは、マーケターとして経験を積むことで身につけることが可能です。

スポーツ業界のマーケティングの仕事に携わるには、スポーツビジネスを学べる大学のスポーツビジネスコースで学んだり、現場で実践を繰り返す、という方法があります。

実践でしか学べないこともあるので、現場で業務に携わる中でスキルアップを目指すこともおすすめです。

マーケティングの仕事に携わるために取っておくと便利な資格

マーケティングに関わる資格にはさまざまな種類がありますが、スポーツマーケティングの仕事に携わるために取っておくと便利な資格として

  • マーケティング検定
  • ネットマーケティング検定
  • MBA

が挙げられます。

それぞれの資格について、1つずつ詳しくみていきましょう。

マーケティング検定

マーケティング検定は2017年10月からスタートした資格です。

3級・2級・1 級があり、3級は、就職内定者やマーケティングの初級者を対象としたもの。基礎的なマーケティング力を測定することができます。

2級は一般的な社会で活躍できるマーケティング能力を、1級はプロフェッショナルなマーケティングスキルを測定することができます。

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、インターネットマーケティング全般の基本知識や方法論の知識を認定する唯一の検定試験です。

概要は、

  • ファシリテート能力
  • Webに関する知識や技術
  • ネットマーケティングに関する知識
  • 経営戦略と連動したWebブランディング能力

の4つ。

スポーツ業界でもネットマーケティングは重要なマーケティング手法であり、知識の確認などを含めて受験してみるといいでしょう。

MBA

MBAとは、経営学研士のこと。

経営学を修めたものに対して授与される学位であることから、取得するには大学院に通う必要があります。

以前は大学院に2年間通学しなければ取得できませんでしたが、現在は、

  • 1年間の短期コース:仕事を続けながらでも学べる
  • パートタイムコース:夜間や土日に開催される
  • eラーニングを主体としたコース

の3つのコースがあり、仕事をしながら資格を取得することも可能です。

この資格があれば、マーケターに転職する場合の面接で有利となります。また、すでにマーケターとしてマーケティングの仕事に携わっている人も、仕事で役に立てることができるので、取得を目指してみると良いでしょう。

まとめ

スポーツ業界のマーケティング業務に携わるために必要なスキルについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

本記事で紹介した内容を参考に、資格取得やスキルアップを目指してみてください。

(TOP写真提供 = Rawpixel.com / Shutterstock.com)


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