スポーツの仕事といえば、プレイヤーや指導者が思い浮かびますが、この他にも、さまざまな職種があります。
そこで今回は、スポーツ業界に転職を考えている皆さんに、どんな職種があるのか、そして、仕事で役立つ資格には何かあるのか、などについて紹介します。
スポーツ業界の仕事とは
スポーツ業界の仕事というと
- プレイヤー・アスリート
- 監督・コーチなどの指導者
- チーム・団体の経営者
- スタッフ
などを思い浮かべる方が多いと思いますが、スポーツ業界の仕事にはこの他にも
- スポーツ用品の製造・販売をする企業
- スポーツ用品の企画やデザインをする企業
- 会場整備に関係する仕事
- スポーツ関連の情報を提供する仕事
- アスリートなどの健康管理
- 治療を行うスポーツドクター
- スポーツジム、フィットネスクラブなどで指導するインストラクター
- スポーツで判定を行う審判員の仕事
などが挙げられます。
スポーツ業界の転職先
前述したように、スポーツに関わる仕事にはさまざまなものがあります。
したがって、それぞれの仕事がどういうものなのかを理解し、それぞれの特徴を踏まえたうえで、自分に合った仕事を転職先に定めることが大切です。
ここでは、スポーツ業界の転職先のなかでも、人気の高い転職先を紹介します。
- スポーツメーカー:一般ユーザー用のスポーツ用品から、法人向けの用品、トップアスリートからのオーダー品などの企画、デザイン、販売を行う仕事
- インストラクター:スポーツスクールやフィットネスジムなどで、利用者に技術的な指導を行う仕事
- スポーツジャーナリスト:選手や試合を取材し、その情報を報道する仕事
スポーツ業界に転職するには
スポーツ業界に転職する際には、どのようにスポーツと関わりたいのかを明確にすることがとても重要です。
ここでは、前述した人気の高いスポーツ業界の仕事に転職する際のポイントについて紹介します。
スポーツメーカーへの転職ポイント
日本国内には、スポーツ用品を製造・販売している企業が多くあります。
なかには、中途採用を実施しているところもあるため、情報収集を怠らないようにすることが、スポーツメーカーへの転職のポイントといえるでしょう。
また、最近はスポーツメーカーも含め、多くの企業がインターンシップを開催しています。もし、転職を希望するスポーツメーカーがインターンシップを開催していたら、積極的に参加しましょう。
インストラクターへの転職ポイント
インストラクターに転職するために必要な資格はありません。そのため、フィットネスクラブやスポーツジムに就職すれば、インストラクターに転職することも可能です。
しかし、フィットネスクラブやスポーツジムでは、スポーツに関する専門性の高い技術や知識を持っている方や、スポーツ経験者でなければ採用されません。
未経験からスポーツインストラクターに転職を目指す場合は、専門学校などでスポーツや健康・保健について学び、その後転職することをおすすめします。
スポーツジャーナリストへの転職ポイント
スポーツジャーナリストに転職するには、スポーツ関連の情報を扱っている新聞社や出版社などの仕事に就くという方法があります。
ただし、新聞社や出版社に転職しても、通常は会社側が配属先を決定するため、すぐにスポーツ関連の担当になれるとは限りません。もし、スポーツ以外の担当になった場合には、その分野でジャーナリストとしての経験を積みながら、スポーツ関連の担当への異動を目指すことになります。
ちなみに、スポーツジャーナリストにすぐに転職したいのであれば、フリーランスで活躍する、という方法もおすすめです。
スポーツ業界の仕事に転職する際に役立つ資格
スポーツ業界に転職するには、特に資格を必要としない場合が多いものですが、有していることで転職に有利となる資格もあります。
ここでは、スポーツ業界でも人気の高い下記の仕事に役立つ資格を紹介します。
- スポーツメーカー
- インストラクター
- スポーツジャーナリスト
それでは、詳しくみていきましょう。
スポーツメーカーへの転職で役立つ資格
スポーツメーカーでは、スポーツ用品の販売に関わる仕事もあります。
そこで役立つのが「販売士」の資格です。
販売士は、販売に必要な商品知識や販売技術、商品の開発や仕入、物流、販売などを効率的に管理するためのスキルを証明する資格のこと。
このような専門的資格があると、スポーツメーカーへの転職が有利になるでしょう。
インストラクターへの転職で役立つ資格
先述したとおり、スポーツインストラクターは特別な資格がなくてもなることができますが、有していると転職に有利となる資格にスポーツトレーナーがあります。
ここでおすすめなのが日本体育協会認定スポーツ指導者の「指導員」の資格。これは、フィットネスクラブやスポーツジムなどの運動施設で利用者の指導にあたる人のための資格であり、18歳以上であれば
- NHK学園の通信講座を35時間
- 都道府県の体育協会などが実施する講座を40時間以上
を受講し、それぞれの判定基準をクリアすることで取得できます。
この他、合計72時間の一般科目と専門科目を養成講習会で受講した後、認定試験に合格すれば取得できる日本トレーニング指導者協会の「トレーニング指導者」も、インストラクターに転職する際に有していれば有利となるでしょう。
スポーツジャーナリストへの転職で役立つ資格
スポーツジャーナリストは、スポーツ分野に関する専門知識と独自の視点があれば良いため、特別な資格や免許は不要です。
ただし、「ニュース時事能力検定試験」という資格を取得していると、新聞社や出版社での採用が有利になるでしょう。
また、専門学校や通信講座などで、マスコミ学、ビジネス学、メディア学、スポーツ学、語学(外国語)などを学んでおくことも転職に有利となります。
まとめ
スポーツ業界への転職を成功させるには、自分がどのようにスポーツと関わりたいのかを明確にし、それに合った職種を選ぶことが重要です。
スポーツ業界への転職を検討している方は、本記事で紹介した内容を参考にしてみてください。
(TOP写真提供 = Scott Graham / Unsplash.com)
《参考記事一覧》
スポーツインストラクターに資格は必要?おすすめの資格は?(キャリアガーデン)