スポーツビジネスのコンサルティングとは? 仕事内容や具体的な取り組みを紹介

2020年の東京オリンピック、パラリンピックの関係で、日本ではスポーツに対する関心が高まっています

スポーツはビジネスとしての活用が期待できる点もあるのですが、国内だとその側面があまり強くないのが現状です。

この状態から抜け出すためにはスポーツを観戦しに訪れる観客のニーズを探り、それに合わせた戦略を組んでいくことが重要だと言われています。

その「ニーズに合わせた戦略」、観客とプレイヤーの関係性をつなぐことでスポーツビジネスの構築を行おうとする人達が居ます。それが「スポーツビジネスコンサルティング」です。

今回はスポーツビジネスコンサルティングの仕事内容と具体的な取り組みについて、解説していきます。

スポーツビジネスコンサルタントとは?

そもそもスポーツビジネスとは、スポーツを「観る」、「する」、「支える」体験そのものを、幅広い事業や地域経済の活性化などに活かそうとする取り組みのことです。

この分野におけるコンサルティングとは、その戦略と実行に関する課題解決策を提示する役割を担っています。

ビジネスコンサルティングは以下のように具体的な方法を提示することで、問題解決を図ろうとします。

事業構想とビジネス企画の立案

人、アイデア、技術などを組み合わせて具体的なビジネスの企画を立案、同時にコンサルト対象の企業やチーム、リーグがどのようにして金銭を稼ぐかを策定することです。

パートナー探しとアライアンスの推進

立案した企画を実現するためのパートナーとなりうる企業を探し、双方に利益が生じるやり方を提案、協業を促します。

マーケティング戦略

事業の効果やその実現性を見極めるべく、トライアルを促して検証。同時に相手に応じたマーケティング戦略を立てて実行を支援します。

市場競争において、顧客や消費行動、ルールやテクノロジーは常に変化していくものです。

そのためこれから先に市場がどう変化するかを予測し、その上でコンサル対象の企業の「戦略オプション」を決定します。「あるべきビジネスモデル」を具体化させるのも、スポーツビジネスコンサルタントの仕事です。

スポーツビジネスコンサルタントの仕事内容は?

では、スポーツビジネスコンサルタントの具体的な仕事内容について見ていきましょう。

スポーツビジネスコンサルタントの仕事は以下のようなことを行います。

マーケットのリサーチ

まずは市場の動向や消費者の需要を調査し、それに沿って新規事業の企画を立案。スポーツリーグやクラブの事業計画策定へと繋げます。

スポーツリーグやクラブの事業計画策定

先に述べたマーケット・リサーチを踏まえ、スポーツリーグやクラブの事業計画を決めます。

例えばバレーボールでは以下のような事業計画が策定されています。

「スポーツで稼ぎ、収益をバレーボールの振興などに役立てていく」こと

負担から収益

人々の需要に答える付加価値のあるサービスを提供。スポーツ産業の振興を促進する。

スポーツ産業の経済的な価値を顕在化させ、日本の基幹産業に据える

これらの事業計画により、日本のバレーボールは「スポーツビジネス」としての側面を強め、現在に至っているのです。

またスポーツビジネスコンサルトの立てる事業計画では、以下の要素が重視される場合があります。

スポーツ試合の放映権、ライセンスや販売戦略、プラットフォームを視野に入れる

スポーツビジネスにおいて「まちづくり」や「産業算出」を考える

スポーツビジネスと他業界を結びつけ、共同事業を行っていく

スポーツによって企業の問題やリーグの課題を解決する

スポーツに於いてデジタル技術をいかに導入するかを考える

スポーツデータを活用することによって戦略立案

スポーツに関して産官学提携プロジェクトを作り、運営する

このうち、特にチームやリーグ、企業の抱える問題を解決するという側面は、スポーツコンサルティング業において重要な柱のひとつとなっています。

チームやリーグ、企業などの抱える問題解決

例えば選手やチームのパフォーマンスを向上し、より実戦で活躍できる選手を育成したいといった場合はパフォーマンスの分析を行います。

タレントの発掘やチケットの販売拡大、コンテンツを使った新規ビジネス、スタジアムでの顧客満足度の向上、スポンサー集めといった場合はそれぞれ、「タレントマネジメント」、「マーケティングサポート」、「スポーツビジネスプランニング」、「スタジアムソリューション」、「スポンサーシップサポート」などのコンサルトを実施します。

スポーツビジネスコンサルタントはこのような方法で、企業や選手、リーグやチームの抱える問題を解決し、事業改善へと繋げていくというわけです。

スポーツビジネスにおけるコンサルタントの具体例

では具体的に、スポーツビジネスにおけるコンサルタントの事例を見ていきましょう。

ローランドベルガ―×ボルシアドルトムント

欧州では「ボルシアドルトムント」というドイツのサッカーチームを、「ローランドベルガー」という企業が支援。同企業の顧客向け冊子、「THINK ACT」の2011年9月号では以下の事柄が載っています。

2005年に180万ユーロの赤字に陥ったボルシアドルトムントは、ローランドベルガーによる「ターンアラウンド計画」によって再興し、2011年にドイツリーグのチャンピオンになったといいます。

長い期間を見据えた財政再建計画とスポーツビジネスに対する理解が、このチーム再建を成功に導いた一因です。

またこの時期に日本代表の香川真司が2年間所属したので、日本人選手獲得の裏でこのような財政再建計画が実行されていたことになります。

まとめ

以上が、スポーツビジネスコンサルティングの紹介でした。

このコンサルティング業は一見するとメリットが多いようにも思えます。しかしまだ国内でスポーツビジネスに対する認識が薄いからなのか、関わっているのは主に外資系の企業です。

国内にこのコンサルティング業を根付かせる狙いがあるのかも知れませんが、日本国内における外資の規制が緩やかになったという問題が発生している中で、東京オリンピックに合わせ、スポーツコンサルティングに注目が集まっているという現状です。

日本国内のスポーツチームも、外国資本に大きく左右されてしまう危険性がないとは言い切れず、外資が利益を吸い上げるための道具として利用されている感もあります。

この現状の解決が必要だと言えるでしょう。

参考記事一覧

スポーツ & エンターテインメント(アビームコンサルティング株式会社)

ローランドベルガー、2005年から6年間で香川真司も所属していたボルシアドルトムント再建に貢献し、チャンピオンに導く(ワークスタイルラボ)

横浜スポーツタウン構想の具現化とスポーツビジネス事業化推進に関するご支援(横浜市会)

スポーツビジネスコンサルティング(株式会社 NTTデータ経営研究所)

 
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