ウェルネステックとは?メリットや運用方法などについて解説!

スポーツやアート、ロックなど、さまざまな分野とテクノロジーとの融合が加速している現代。なかでもウェルネステックは、新しいビジネスチャンスとして注目が集まっています。

既存のビジネスにテクノロジーを活用することで、イノベーションを起こす流れが世界的に活発になっていますが、ウェルネステックにはどのような活用方法があるのでしょうか。

本記事では、ウェルネステックの特徴やメリット、またどんなことに活用できるのかというテーマで解説しています。

また、ヘルステックやフェムテックとの違いについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ウェルネステックとは?

ウェルネステックとは、「Wellness(ウェルネス)」と「Technology(テクロノジー)」を掛け合わせた造語のこと。そもそも、「Technology(テクノロジー)」は、特定の分野における知識の実用化や科学技術といった意味を持つ用語です。

それでは、Wellness(ウェルネス)とはどういった意味を持った用語なのでしょうか。

ここでは、下記の内容について解説しています。

  • ウェルネスとは
  • ウェルネスとヘルスの違い
  • ウェルネステックとは何なのか
  • ヘルステックやフェムテックとの違い

それでは、詳しくみていきましょう。

・ウェルネスとは

ウェルネスとは何なのかを簡単に説明すると「健康」を保持する概念のこと。同様に、「健康」という意味を持っている用語にヘルスがあります。

しかし、同じ健康の意味を持つ「ウェルネス」と「ヘルス」でも、それぞれに意味合いが異なることは理解しておかなければなりません。

用語概要
ウェルネス心身に加えて、環境的・社会的な健康も包括した、生き生きとした生活を送るための手段
ヘルス病気ではない健康状態にすること、病気ではない状態を目的とした健康

世界保健機関(WHO)では、下記の3つすべてが満たされた状態にあることを健康(ヘルス)と定義しています。

  • 身体
  • 精神
  • 社会

それに対してウェルネステックは、米国のハルバート・ダンという医師が、「輝くように生き生きしている状態」と提唱した健康の定義です。

漠然としているため、さまざまな解釈があるようですが、下記の7つの要素で健康の定義がなされていることが一般的です。

  • 感情
  • 知性
  • 身体
  • 職業
  • 社会
  • 精神
  • 環境

つまり、これらの7つが良好に保持できるようなテクノロジーを用いることがウェルネステックの基本です。

・ウェルネステックとは?

心身に加えて、環境的・社会的な健康も包括した、生き生きとした生活を送るための手段として、AIをはじめとするテクノロジーを用いることがウェルネステックです。

また、用いる取り組み自体もウェルネステックと呼んでいます。

・ヘルステックやフェムテックとの違い

AIなどのテクノロジーを活用して、ヘルスに定義されている「身体」「精神」「社会」の3つが良好な状態になるように取り組むのがヘルステックです。

それでは、フェムテックとの違いについて紹介します。

2021年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、フェムテックも同じく大きな注目を集めている概念の1つ。NPO団体・Femtech Focusの予測によれば、2027年までにフェムテック市場は1兆1860億ドル(約138兆円)の市場規模にまで成長するとのこと。ちなみに、このフェムテックのフェムとはFemale(女性)のことです。

つまり、女性が抱える健康の解決のためにテクノロジーを用いることを指します。

この健康とは、病的な問題ではなく「環境的」「社会的」な健康など、ウェルネスと同じくさまざまなことを包括しています。

しかし、あくまでも女性に限定されているという点で異なっています。

私たちの生活にどのようなメリットをもたらすのか

ウェルネステックによって、私たちの生活にもたらされるメリットは、下記のとおりです。

  • 生活のなかで精神的なバランスを保ち、感情をコントロールできる
  • 知的能力を維持できる
  • 病気にならない・早期発見する・悪化させず、自立した生活を送ることができる
  • 仕事を通して社会に貢献することができる
  • 社会的な豊かな人間関係が構築できる
  • 生きていくうえでの意味や目的を持つことができる
  • 自分にあった環境づくりを心がけ、適度なストレスを維持することができる

ウェルネステックは、私たちの生活に密着している概念の1つであり、これらのメリットを理解することは安全な生活を確保するためには重要な事柄といえます。

つまり、「身体的」「精神的」「社会的」な環境構築に伴い、ストレス軽減や豊かな人間関係がウェルネスという概念と結びつくことによって私たちの生活が支えられているということです。

ウェルネステックの活用方法

写真提供 =Bruce Mars / Unsplash.com

ウェルネステックは現在、さまざまな分野に用いられています。

ここでは、その活用事例を紹介しています。

・地球NASAランドセル

ランドセルの企画・販売を行う池田地球が2023年度入学用として販売を開始した「地球NASAランドセル」。このランドセルは、ウェルネステックといわれるNASAの宇宙飛行士のために開発された最新のテクノロジーが用いられています。

その最新のテクノロジーとは、NASAの宇宙船のために開発された「テンパーフォーム」のこと。テンパーフォームは、1966年にチャールズ・ヨストが生み出した、NASAの宇宙船の墜落時の生存確率向上を目的としたエネルギー吸収技術です。

一般的な素材と比べて衝撃吸収力が格段に優れていることから、現在、「飛行機」「カーレーシング」「防弾チョッキ」などにも使われています。

飛行機では、座席シートへと導入されており、導入によって事故時の衝撃吸収・生存率が格段に上がったことに加え、体重と圧力が均一に分散されフライト時の快適さも格段に上がったそうです。

フライト時の快適さが上がることも健康に繋がるため、そちらもウェルネステック活用事例ではあります。

「地球NASAランドセル」では、そのテンパーフォームを肩ベルト裏と背裏に用いることで、背負いやすいだけでなく、毎日たくさんの荷物を持ち運ぶ子どもの負担を軽減してくれます。

・me-fullness(ミーフルネス)

ポーラ化成工業が進めているウェルネステックプロジェクト「me-fullness」。「me-fullness」とは、下記の3つが満たされている状態を表す造語です。

  • 心(mind)
  • 体(body)
  • 自分自身(me)

この言葉には、「1人1人の心と体を満たすことで、ウェルビーイング(幸福な状態・健康な状態)な世界を創る」という意思が込められています。

このプロジェクトの第1弾としてリリースされたのが、2022年1月13日から一般向けの配信がスタートしたスマートフォンむけアプリ「me-fullness」です。

このアプリをスマホに入れておくだけで、「Off time(自宅でのくつろぎ)」「On time(ビジネス・活動中)」などのシーンで疲労・ストレス状態を分析可能。それぞれのシーンでのサポートに適したコンテンツを提供してくれるようです。

・wellory

welloryとは、企業向けと個人向けに作られた食生活における栄養をコーチングし、健康管理ができるアプリのこと。健康のためにはバランスのとれた食生活が重要です。バランスのとれた食生活は体に必要な栄養素を補うだけでなく、ストレス軽減も期待できます。

しかし、バランスのとれた食生活は実行しようとしてもなかなかできない方も少なくありません。

しかし、ウェルネステックの1つでもある「wellory」を活用すればそれも可能です。

会員登録時にアンケートを行い、そのアルゴリズムで各顧客とWelloristをマッチング。その後、健康的な習慣を身につけるために、栄養士などの資格を持ったコーチがマンツーマンで食事ごとに最適な栄養プランを提示してくれます。

また、毎日少なくとも1回以上メールがあり、食事の組み立て方などのチェックを行ってくれるところは大きな特徴です。

まとめ

今回は、ウェルネステックの特徴や事例などについて解説してきました。

ウェルネステックは、まだ欧米市場を中心に注目され始めている概念のため、日本国内ではヘルステック・フェムテックの方が大きな注目を集めています。

しかし、すべての健康を包括したウェルネスを実現するテクノロジーの重要性は、日本でも必ず高まっていくことでしょう。

実際、本記事でも紹介したとおり、日本でもウェルネステックの活用事例が増えています。

ぜひ、ウェルネステックについての理解を深め、活用していていただけると幸いです。

(TOP写真提供 = Freestocks  / Unsplash.com)


《参考記事一覧》

ウェルネスの意味とは ヘルスとの違いや具体的な取り組み(eleminist.)

7つのウェルネスとは!?意味や健康(ヘルス)との違いを解説!(spojoba)

心も体も自由なものから最新テクノロジーとの融合まで!型にはまらないランドセル特集(ガジェット通信)

ウェルテックと日本古来の叡智とのつながりとは ― ポスト・コロナ時代を見据えたウェルビーイング×テック最新トレンド(addilight jouenal)

ウェルネステックに挑むポーラ化成が「me-fullness」を始動、顔から心や体の状態を推定するスマホアプリを開発(tokyo chips)

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