勝率の計算方法を解説!野球にはどう関わってくる?

野球をはじめとした勝敗があるスポーツや競技を見ていると、「勝率」という言葉をよく目にします。

勝率は実力をはかるのに優秀な指標であり、勝率を見れば、そのチームがどの程度の強さかすぐに知ることができます。特に日本のプロ野球では、勝率が「順位決定」にも関わっています。

この記事では、勝率がどういったもので、日本のプロ野球にどう関わっているのかについて説明しています。また、実際に勝率の計算方法についても解説します。

野球 勝率とは

「勝率」とは、なんらかの勝負をした回数のうち、勝った数の割合をしめす指標です。勝率は、1~0の数字であらわされます。勝利の数が増えるほど、勝率は1に近づいていき、敗北の数が増えるほど、勝率は0に近づいていきます。

勝率は、ある「チーム」や「選手」の実力を知る時にわかりやすい指標です。実力をはかる指標としては「勝利数」などもあるのですが、勝率の方がより実際の実力に即した数値となります。

たとえば野球の場合を考えてみましょう。Aチームが10勝でBチームが20勝の場合、勝利数で考えるなら、圧倒的にBチームの実力の方が上になります。しかし野球は、雨などによって試合が中止されることがあります。

Aチームは10試合をして「10勝0敗」で、Bチームが40試合して「20勝20敗」だった場合、Bチームの方が強いと言う人はほとんどいないでしょう。

これを勝率で考えると、Aチームは「1.0」となり、Bチームは「0.5」となります。勝利数と違って、勝率では一般的な感覚通りに、Aチームの方が強いという結果が導き出されます。

野球の順位は勝率で決められる

プロ野球の順位の決定方法をご存知でしょうか。プロ野球の順位は、「勝率」によって決まります。勝率の数値が大きい順に、1位、2位、3位と順位が決定されます。そのため、野球において勝率は非常に重要な指標だと言えます。

ここで1つ疑問が生まれます。勝率が同じチームの順位はどう決めればよいのでしょうか?じつは、勝率が同率のチームがあった場合のルールは、「セ・リーグ」と「パ・リーグ」によって違いがあります。

セ・リーグの順位決定方法

「セ・リーグ」の場合、勝率が同率のチームの上下は、「勝利数」によって決定されます。勝率が同じなら勝利数も同じでは?と思った人もいるかもしれません。しかし野球には、勝利、敗北以外に、「引き分け」が存在します。

同じ勝率でも、引き分けが多いと勝利数が少なくなりますので、同一の勝率でも勝利数が異なることはありえます。

勝利数も同じだった場合、勝率が同率で並んだ球団の中だけで比べて、勝率が高いチームが上の順位になります。ここまですべて同一だった場合は、「前年度順位」が上位の球団が、上の順位を得ます。

パ・リーグの順位決定方法

「パ・リーグ」の場合、勝率が同じ球団同士の順位は、勝率が同率で並んだ球団の中だけで比べて、勝率が高いチームが上の順位になります。つまり、セ・リーグと違って勝利数は省かれていて、いきなりライバル同士の勝率争いで結果が出されるわけです。

勝率、同率球団間の勝率の2つが同じだった場合、「交流戦」をのぞいてリーグの勝率を計算しなおします。つまり、セ・リーグの球団をのぞいて、パ・リーグだけでどこが強かったのかが順位に関わってくるわけです。

ここまでのすべてが同じだったなら、セ・リーグと同じく「前年度順位」が上のチームが上の順位を獲得します。

勝率の計算の仕方

写真提供 = Dustin Bryson / Unsplash.com

基本的な勝率の計算方法は、それほど難しくありません。勝利数を試合数で割るだけです。

計算式は、【勝利数÷試合数】となります。

たとえば、20試合のうち10回勝利しているなら、「10÷20」で、勝率は「0.5」となります。勝率を100倍して「%」をつけると、よりイメージしやすいかもしれません。この場合、勝率0.5は、勝つ確率が「50%」ということになります。

20試合して20勝なら、20÷20という計算で、勝率は1になります。パーセントにすると100%です。

試合数が多くなるほど勝率の精度があがる

2試合して1勝1敗と、100試合して50勝50敗は、どちらも勝率0.5です。ただし指標としての正確さが同等であるとは言えません。試合数が少ない場合は、勝率が実際の実力を反映している確率が低くなります。

たとえば、100試合で50勝のチームが、この後40勝3敗でシーズンを進めて、最終的に90勝53敗でリーグ優勝する、というのはイメージしづらいのではないでしょうか。野球をよく見ている人ほど、100試合もして勝率0.5のチームが、急に勝ちまくるというのに違和感を感じるはずです。

しかし1勝1敗スタートのチームが優勝するのは、そう珍しいことではありません。むしろ2連敗で勝率0のスタートでも、十分にリーグ優勝は狙えます。つまりデータ数が少ないと、勝率は実力の指標としての精度は下がってしまうわけです。

試合数が少ないうちは勝率が大きく変動する

試合数が少ないうちは、勝率は大きく上下にブレてしまいます。たとえば1試合だけで計算すると、勝率は、1か0、つまり100%か0%にしかなりません。勝率100%のチームも、次に負けると、一気に勝率50%まで下がってしまいます。

逆に試合数が多いと、たとえ勝っても勝率はあまり上昇しませんし、負けても勝率はあまり下がりません。たとえば、120試合で60勝60敗のチームを考えてみます。このチームが次に勝つと、「61÷121」で、勝率が約「0.504」となります。

パーセントになおすと約50.4%で、勝率は1%すらも上昇していません。

引き分けの場合

これまで勝利と敗北しかない単純な勝率について述べてきましたが、「引き分け」が入ると少し複雑になります。

勝率の計算において、引き分けをどう扱うかは、各スポーツや競技によって異なります。

  1. 引き分けを省くルール
  2. 引き分けを0.5勝0.5敗とするルール
  3. 引き分けを1敗とするルール

どのルールを適用するかは、競技の種類によって違います。また同じ競技でも、時期によって違うルールを使っている場合もあります。

現在の日本のプロ野球では、1番の引き分けを省くルールが使われています。ただし日本のプロ野球も、1956年から1961年までは、引き分けを0.5勝0.5敗としていました。

日本のプロ野球の勝率の求め方

現在の日本のプロ野球では、引き分けは省いて計算します。

計算式は【勝利数÷(試合数-引き分け数)】となります。

この方法のメリットは、勝率が同率で並ぶ確率が低いことです。引き分けの数ごとに、試合数が減っていくため、引き分け数の違うチームの勝率が同じ数値になることはほぼありません。

ただし、引き分けが増えるほど、1試合の価値が高くなってしまいます。

つまり、引き分けが0の場合は、1試合の価値は143分の1(現在の日本のプロ野球は1シーズン143試合のため)となります。

しかし、もしも123引き分けのチームがあったりすると、1試合の価値が20分の1にまで高まってしまいます(143-123)。つまり、10勝10敗123引き分けのチームが、11勝9敗123引き分けになると、たった1勝で勝率が5%も上昇します。

まとめ

勝率とは、勝利数を試合数で割ったものです。勝利数だけで比べると、残り試合数が違うと正確な順位が出せませんが、勝率ならどちらが強いかがすぐにわかります。勝率は、日本のプロ野球に導入されていて、勝率が上のチームの順位が上になります。

日本のプロ野球の場合、引き分けは試合数から省き、勝率の計算式は【勝利数÷(試合数-引き分け数)】となります。

これからは、ぜひ勝率にも注目しながらプロ野球の試合を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(TOP写真提供 = Tyler Nix / Unsplash.com)


《参考記事一覧》

記録の計算方法 | 野球の記録について(NPB.jp 日本野球機構)

勝率(Wikipedia)

プロ野球の優勝はどう決まる?順位の決め方を解説(野球観戦の教科書)

セントラル・リーグ(Wikipedia)

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